これまでの街歩き

レオン/ スペイン

2007年8月8日(水) 初回放送

語り:山本太郎

撮影時期:2007年4月

世界地図

地図

場所

スペイン北部に位置する、人口約15万の都市レオン。
首都マドリードから北西約300キロにあります。古くはローマ時代、レオン郊外に位置する金鉱山「ラス・メドゥラス」で採掘された金を運ぶ路の軍事的拠点として重きを置かれ、中世の再征服活動「レコンキスタ」においても、軍事的拠点となりました。そのため、現在でもレオンの街の旧市街には
城壁が残されています。
1993年、ユネスコ世界遺産に登録された「サンティアゴ・デ・コンポステラの巡礼路」が通っている街で、聖地サンティアゴ・デ・コンポステラを前に、巡礼者が最後に通過する大きな街です。
城壁によって旧市街と新市街が分かれているこの街は、この地方の商工業の中心地としてにぎわいを見せています。

Information

歴史

レオンの街の変遷を表したジオラマがあります。
ジオラマは3種類あり、それぞれ、ローマ、中世、そして現在のレオンを表しています。ローマ時代のレオンは、城壁に囲まれた小さな街で、城壁の中には軍隊の兵舎が立ち並んでいます。ローマの言葉で軍隊は「レヒオン」。街の名前レオンも、この「レヒオン」がなまったものだと伝えられています。ローマ帝国がこの街に大勢の軍隊を送り込んだのは、レオン郊外に「ラス・メドゥラス」という、当時ヨーロッパ最大の金鉱山があったからです。
さらに、レオンの街を通過するサンティアゴ巡礼路は、その金をローマまで運ぶために開発されたものなのです。中世のレオン王国は、レコンキスタの中心で、統合スペインの基礎ともなりました。
レオンの街には、そんな様々な歴史があるのです。

夜の巡礼

旧市街のサン・マルティン広場は、夜になるとバリオ・ウメドと呼ばれる有名な飲屋街に変身します。
バリオ・ウメドでは、各店「コルト」と呼ばれる小さなビールとセットで付いてくる、特色あるつまみが楽しめます。
なので、次々と店を飲み歩くのがバリオ・ウメドのスタイルです。
これは「夜の巡礼」と呼ばれています。みなさんもレオンに来たら是非「夜の巡礼」をしてください!

郊外の宿

巡礼に興味を持っている人は、街の郊外ではどんな宿に泊まれるのか、気になりますよね?
レオン郊外の巡礼路沿いの村、ボアディーリャ・デル・カミーノには、民宿を営む親子がいます。この民宿では、巡礼者専用の宿泊棟があり、巡礼者は特別料金で宿泊できるのです。
このように、街の郊外でも私設の巡礼宿は多くあり、料理だけでなく、お酒も楽しむことができ、楽しいひとときを過ごせます。

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