これまでの街歩き

サバンナ/ アメリカ

2015年7月7日(火) 初回放送

語り:牧瀬里穂

撮影時期:2015年4月

世界地図

地図

場所

 アメリカ南部、ジョージア州の南東部に位置する港湾都市サバンナ。人口は約14万です。「古き良きアメリカが残る街」として、アメリカの人々の間で特に人気の高い街です。
 この街は、かつて綿花の貿易港として繁栄を極めました。綿花倉庫を改装したレストランやお土産物屋さん、レンガづくりの歴史ある階段、綿花商人たちが使った建物同士をつなぐ橋は当時の名残。この街は、ダウンタウンの約5kmが歴史保護区に指定され、18〜9世紀当時の街のたたずまいが保存されています。
 スクエアと呼ばれる緑あふれる公園が点在し、ライブ・オークの巨木が街なかに植えられていることから、この街は、「ガーデン・シティ」とも呼ばれています。南北戦争では、南部の街を焼き払いながら進軍して来た北軍も、サバンナのあまりの美しさに、焼き払うことができなかったと伝えられています。

Information

英国人が作り上げた18世紀の先端都市

 サバンナの歴史は、1733年、この地にやって来たイギリスの将軍ジェームズ・オグルソープと114人の入植者たちの街づくりから始まりました
 先進的だったのは、スクエアと呼ばれる公園を中心に、街の1区画を作り、その区画を増やしていったこと。サバンナはアメリカ初の計画都市と呼ばれています。更に一行は、サバンナの気候に適した作物をテストしました。その結果、その後の街の繁栄を支える綿花栽培が始まります。
 18世紀後半から綿花栽培は活気づき、広大なプランテーションが増え、サバンナ近郊で発明された「綿繰り機」がそれに拍車をかけました。19世紀末までにはアメリカ随一の綿の貿易港へと街は発展。当時の豪商たちは、こぞってぜいをこらした家々を建てていきました。
 緑あふれるスクエアと豪華な家々は、サバンナの独特な景観を作り上げています。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 サバンナは、南部料理のグルメスポットとしても人気があります。食べ歩き好きの女子学生のブリタニーさんとクリーさんは、どちらがよりおいしいサバンナ・グルメを知っているか、勝負をすることになりました。さて、勝負の行方は?

グリッツ

ふたりとも、1位は、定番の南部料理で、意見が一致。乾燥とうもろこしをひいたものを、お湯でといて、ねばりが出たら、ベーコンエッグやエビのグリルなどと一緒にいただく。とうもろこしのおかゆのような味わいです。

シー・クラブ・スープ

クリーさんが紹介してくれたのは海を感じさせる南部料理。カニ肉がたっぷり入ったクリームスープ。ニンジン、タマネギ、セロリなどのお野菜にスパイス。さらにエビのだしまで入ってます。ヘルシーで、海の香りがたっぷり楽しめます。

トゥッティ・フルッティ・アイスクリーム

ブリタニーさんが紹介してくれたのは大人気のスイーツ。トゥッティ・フルッティは、「全部フルーツ」の意味。チェリー、レーズン、パイナップル、ナッツなんかが入ってて、色んな味が楽しめる。今ではどこにでもあるアイスですが、サバンナがオリジナルという説があります。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

タイビーアイランドでイルカに会いたい
語り:木村祐一

 サバンナから車で20分。サバンナ近郊のビーチリゾート、タイビーアイランドへ。
 タイビーアイランドは、150年前、南北戦争直後にできたリゾート地で、今もイルカが集まる海が観光客に大人気なんだとか。乗り込んだバスの運転手さんによれば、イルカツアーがあって、小さな船で沖に出るとのこと。
 早速イルカツアーを探しに歩きはじめます。青い空にヤシの木、まさに南国。みなさん、ビキニで歩き回って、開放的!海につきだした桟橋を歩きながらビーチに目をやると、奥の方まで人でいっぱいです。ディナーを釣りに来たという釣り人に教えられて、イルカツアーの場所を見つけました。
 船に乗っておよそ15分。なんと目の前にイルカたちが!手が届きそうな場所を泳いでいきます。しかもじゃれあって、遊んでいるかのよう。お客さんたちの顔にも、自然と笑顔がこぼれます。
 イルカたち、150年前もきっとこの海で遊んでいたんでしょうね。

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