これまでの街歩き

サーファーの聖地
ハワイ ハレイワ/ アメリカ

2017年5月9日(火) 初回放送

語り:鈴木 杏

撮影時期:2017年3月

世界地図

地図

場所

 ハワイ諸島で3番目に大きい島、オアフ島の北海岸(ノースショア)に位置する街ハレイワ。人口はおよそ4000の小さな街です。18世紀の終わりから入植した西洋人によって開拓され、サトウキビを中心とする一大プランテーションの地として発展しました。
 現在はサーフィンをメインとした観光業の街です。ハレイワを中心としたノースショア一帯は、7マイルにわたってサーフィンが楽しめるビーチがあることから“7マイルの奇跡”の異名をもち、世界中から腕利きのサーファーが集まってきます。特に、12月から3月にかけては最大級の波が持続的に押し寄せ、時には20メートルを超えるビッグウェーブが姿を現すことも。毎年、国際大会も行なわれ、世界中のサーファーが憧れる街です。

Information

サーファーの聖地とよばれるワケ

 今でこそ、サーフィンの聖地として知られているハレイワですが、かつて西洋からきた宣教師たちによりハワイの古い文化であるサーフィンが禁じられていた期間がありました。表立ってサーフィンが楽しめなかった時代、遠くはなれたカリフォルニアでサーフィン復活のノロシがあがります。
 20世紀初頭、ハワイ出身のジョージ・フリースがサーフィンの技をカリフォルニアで披露したことにより、サーフィンの人気が爆発しました。より高い波を求めてカリフォルニアのサーファーが訪れた先、それがノースショアでした。以降ノースショアはサーフィン最高峰の舞台として注目を集めます。今では数多くのサーフィンの大会が開催され、サーフィンの聖地として活気あふれる街となりました。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

今回ハレイワのグルメを紹介してくれるのはサーフィン大会の企画に携わっているジョディさん。ハレイワには、フードトラックと呼ばれる移動式のトラック屋台が観光客やサーファーのお腹を満たしています。その中から地元の人にも愛されている、とっておきのメニューをご紹介!

フリフリチキン

ノースショアの名物フリフリチキン。「フリフリ」とはハワイ語でくるくる回すという意味。串刺しのまるごとチキンを、くるくると回しながら炭火でじっくり20分かけて焼き上げます。皮はパリパリ、中身はジューシー。香りのある木を炭に使うことによって鶏の臭いがとれ、より香ばしくなるのがおいしさの秘密なんだそうです。

ガーリックシュリンプ

ガーリックシュリンプはフードトラック定番メニュー。ソテーしたエビに荒目に刻んだガーリックソースをたっぷりとかけます。新鮮なエビのプリプリの食感と少し濃い目の味付けがヤミツキになっちゃう!トラックによって食べ比べをしてみるのも良いかもしれませんね。

アサイーボウル

アサイーとはブラジル発祥のブルーベリーによく似た果実のこと。凍らせたアサイーのペーストにラズベリーなどを加えてシャーベット状にしたら、その上に果物やココナッツ、はちみつをかけて出来上がり。フルーツの酸味と甘味が、暑いハレイワにぴったりのデザートです。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

ハワイ王家の聖地 クアロア・ランチ
語り:つぶやきシロー

 クアロア・ランチまではハレイワから車で一時間ほど。オアフ島東部に位置し、東京ドームおよそ450個分の広さがあり、ハワイの王家が代々守ってきた土地ということから、“王家の聖地”と呼ばれています。
 到着すると、さっそくお出迎えしてくれるのが絶壁の美しい山。乗馬やバギーのツアーがある中、スタッフのお兄さんに連れられて参加したのはバスツアー。ハリウッド映画の舞台にもなったという絶景ロケーションを堪能したあと、着いたのは山々に囲まれた、通称“王家の谷”。2万年の年月を経てできた美しい山肌。この谷間で、古代ハワイの王族たちは、王になるための戦術や心得を学んだといいます。立っているだけでパワーを授かりそうな有り難い谷でした。

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