これまでの街歩き

パリ・マレ地区/ フランス

2005年5月3日(火) 初回放送

語り:林 隆三

撮影時期:2005年3月

街の「館」

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ヴォージュ広場が完成したのは1612年。四角い広場を取り囲むように建つ建物は、一見ひとつのように見えますが、実は36の館に分かれています。画像の館の主はルイ13世の妃・アンヌ・ドートリッシュのもの。
広場が出来ると、その周りに貴族たちが豪華な館を作り、現在でも昔の姿のまま残されています。こうした館は、マレ地区を代表する建築物です。

街の「カフェ」

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パリといえばカフェです。マレ地区でちょっと立ち寄ってみたのが「カフェ・レイモンの家」。このお店、1950年代のはじめに店主のレイモンさんが始めたもの(画像)。当時は、通りを多くの労働者が行き交うので、19軒もカフェが連なっていたそうです。いまではレイモンさんのお店一軒だけに。
いつまで続けるんですかという問いに、レイモンさん「そんなことはわからないさ。人生と同じ、永遠なんてないよ」

街の「床屋さん」

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マレ地区には、パリでただ一軒という床屋さんがあります。それが「アラン」。そこはなんと、ひげ専門の床屋さんです。店内には、様々なひげのスタイルが貼り出され、数多くの道具が用意されていました。こうしたお店があるのも、いかにもパリらしい、いやマレ地区らしいですね。お店の時計が止まっていたので訊いてみると店主のアランさん「この店は時間とは無関係の世界。店のドアを開けた瞬間に、時間が止まったように感じてもらう。時計の針を止めるのは、僕の哲学です」

※NHKサイトを離れます
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