これまでの街歩き

バンクーバー/ カナダ

2006年8月1日(火) 初回放送

語り:牧瀬里穂

撮影時期:2006年7月

街の「ロッククライミング」

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ガラス張りのぴかぴかのビルが建ち並ぶバンクーバーの都心。空を映し出すきれいな壁を見物していると、あれ?誰かぶら下がっています。よく見ると、窓ふきのお兄さんでした。
長いロープに体を吊るして、目のくらむような壁を登ったり降りたり。小さな木の板に腰掛けて、足をブラブラさせながらすいすいと窓を拭いていきます。
降りてきたところをつかまえて話を聞くと、高いところでも全然怖くないよと、何だか楽しそう。表面がデコボコしたビルでは、ゴンドラが使えないので、曲芸のようなロープさばきで窓をふくしかないそうです。
ガラスのビルでロッククライミング。青空を映し出すビル街を支える、素敵なお仕事ですね。

街の「ベンチ」

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海を眺める遊歩道を歩いていると、かわいいひじ掛けの木のベンチが並んでいました。
よく見ると、どのベンチにも背もたれのところに小さなプレートが埋め込まれています。しかも何か書いてあるぞ・・・。
“金時計の代わりに”
“リラックスして、ここに座ってこの景色を楽しんでね”
などなど。いろいろなメッセージが書かれています。
バンクーバーでは、こういうベンチを個人が買い取って、家族や恋人、友人などの思い出などをこのプレートに刻むのだそうです。大切な思い出を残すために。あるいは贈り物として・・。
様々な思いがつまったベンチが並ぶ街、バンクーバー。なんだかロマンチックですね。

街の「こびとの家」

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立派な並木が建ち並ぶ古い住宅街。そこに一本だけ、ちょっと不思議な木を見つけました。太い幹に小さなドアのようなものがついています。
ドアノブと、のぞき穴が付いていて、“666”というルームナンバーまで書かれています。
これは、どう見てもドアだ。でも、いったいその向こうには、誰が住んでいるのでしょう。
通りすがりの人に話を聞くと、すぐに答えが返ってきました。
「ここにはこびとが住んでいるの。この辺りでは有名なのよ」
こびとの住む家だったのか・・・?。
待っていれば会えると言われて、様子をうかがっていましたが、残念ながらお留守のよう。それにしても、こびとまで住みつくなんて、さすがは、世界で一番暮らしやすいと言われる街ですね。

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