これまでの街歩き

コロニア・デル・サクラメント/ ウルグアイ

2008年3月4日(火) 初回放送

語り:永作博美

撮影時期:2008年1月

街の「通り」

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コロニア・デル・サクラメントの旧市街には、小さな道がたくさんあります。それぞれにかわいらしい青い文字のプレートが掲げられ、通りの名前がつけられています。
中でも必見の道は、旧市街の南に位置する「溜め息通り」。ここには17世紀に建てられた家がそのままに残っています。かつて、この通りにはしょう婦の家が立ち並び、大勢の女性がドアの前に立っていたそうです。そうしたしょう婦たちが、愛を求めて溜め息をついたことから“溜め息通り”と呼ばれるようになったそう。
今では、コロニア時代の面影を伝える通りとして観光客の人気を集めています。この道を3回通ると恋人が出来るというジンクスもあるんだとか。

街の「大砲の砲弾」

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旧市街のあちこちで大砲を見かけます。これはスペインとポルトガルの戦争によって使用されたものです。今でも街中では、特に川辺などで当時の大砲の砲弾が見つかるそうです。
コロニア・デル・サクラメントの人々は当時の武器などを見つけて、コレクションとして楽しむことが多いそうです。大砲の弾をコレクションしている靴屋さんに出会いました。街には、大砲の砲弾をドアのストッパーや重しがわりに使う人もいるんだとか。
古い物を大切にしながら街の歴史を楽しむことがこの街の人は好きなのでしょう。

街の「愛飲茶」

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コロニア・デル・サクラメントでは、道行く人々が魔法瓶を持って歩いているのをよく見かけます。
家々の前でも魔法瓶とストローのような飲み口のついた小さなカップで、決まって飲んでいるのが「マテ茶」です。マテ茶はハーブティの一種でビタミンCが豊富な飲み物です。
仲間同士で、よく1つのコップでこのマテを回し飲みして親交を深めるそうです。マテ茶は南米で広く愛されていますが、たいていは家庭内で飲みます。屋外で頻繁にマテ茶を飲むのがこの街の特徴。たいていの人がマテラという専用のかばんをもっており、その中に魔法瓶とコップを入れ、どこででも飲めるようにしています。この街の人々にとってマテ茶は社交の小道具の一つとなっているのです。

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