これまでの街歩き

ボルドー/ フランス

2014年5月27日(火) 初回放送

語り:中村梅雀

撮影時期:2014年3月

街の「壁掃除の職人さん」

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 旧市街の路地を歩いていると、黒い石壁の建物が・・・その反対側は真っ白。いろんな石壁があるんだな、などと思いながら歩を進めていくと、「シャー」という大きな音を路地に響かせながら働く職人さんたちを発見。みるみるうちに黒い石壁が白くなっていくではありませんか!声をかけてみると、古い建物を傷つけないように細かい砂で洗っているんだと教えてくれました。黒く見えていた壁は、実は大気汚染で汚れていたようです。30年ほど前からボルドー市が修復に着手し、少しずつ美しい街並みをよみがえらせているんだとか。「『街がステキになったわ』と街の人たちが褒めてくれるんです」と、照れながら語る職人さん。その姿はどこか誇らしく見えました。

街の「路地のミドリ作戦」

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 気持ちの良い午後の日ざしを受けながら住宅街を歩いていると、歩道に開けた「穴」で木を育てている不思議な光景が。その先では、家の壁でたくさんの植物を育てている男性がいるではありませんか。思わず声をかけてみると、ご近所さんたちと一緒に育てているんだよと笑顔で教えてくれます。この日はブドウのせん定をする予定だという男性は早速お隣さんを迎えに・・・カナダから移住して来たせん定士と一緒にブドウの木も歩道で育てていたのです。
 作業を拝見していると、今度は近所の女性が「新しく穴を掘ってバラを植えよう」と相談にやってきました。みんなで路地を緑でいっぱいにする「ミドリ作戦」計画は、人と人とのつながりを広げてくれる大切な場所なんだそうです。

街の「ファンク教室」

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 午後の旧市街をぶらぶらしていると、どこからかゴキゲンな音楽が聞こえてきます。気分よく歩いていると、音楽も一緒に付いてくるような?・・・すると年配の男性2人が陽気に声を掛けてきます。よく見れば、男性が引きずっているのはスピーカー!おそろいのジャケットを着て、ノリノリのリズムに体を揺らしながら歩く陽気な男性たち。
 用事があるから急いでいるというので気になってついていくと、到着したのは地元の小学校でした。実はこの男性たち、子どもたちをファンクというリズムで自由に踊らせるという授業を行う先生だったんです。いろんな学校を回って「音楽で心と体を開放して、人とつながる心を養う」んだそうです。授業を受ける子どもたちは生き生きしていて本当に楽しそうです。見てるうちに楽しくなってきて、一緒に踊っちゃいました!

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