これまでの街歩き

フィレンツェ/ イタリア

2006年5月23日(火) 初回放送

語り:牧瀬里穂

撮影時期:2006年4月

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アルノ川の両岸で 街の息吹を満喫

旧市街全体が世界遺産に登録されている、歴史と文化と芸術の街フィレンツェ。
今回は、街の中心にある巨大な大聖堂ドゥオーモから歩き始めました。
このドゥオーモ(正式名称・花の聖母大聖堂)には、高さ107mのドーム型の丸天井があり、フィレンツェの象徴となっています。
まずはそのてっぺんへ。長く急な階段をやっとの思いで登り切ると、眼下には、オレンジ色の屋根がどこまでも続くフィレンツェの旧市街が広がります。
そして、ドゥオーモを降りて今度は街の中心を流れるアルノ川へ。
川の左岸は、オルトアルノ(アルノの向こう側、という意)と呼ばれる地域で、職人たちの街。
大理石細工の工房や、風変わりな水道屋さんなど、この街の古き伝統を愛してやまない人たちが暮らしています。そんな暮らしぶりを見ながら、またアルノ川に架かる有名な観光スポット、ヴェッキオ橋を渡り、ドゥオーモ側の街の中心へ。
そこは、ルネサンス発祥の地にふさわしい、歴史的建造物の宝庫です。
メディチ家の威光がそこかしこに残る街並みは、世界中の旅人を魅了してやみません。ルネサンス期の歴史的名画が収蔵されているウフィツィ美術館はその代表です。そして立ち並ぶ大理石の彫像を眺めながら再びアルノ川の川岸へ向かいました。
川面をのぞく沢山の人たちの目線の先には、ボート競技の練習をする人たちがいました。フィレンツェに昔から存在する由緒正しきボートクラブです。
そんな、風景を楽しみながら、旧市街を一望できる丘ミケランジェロ広場へ向かいました。夕日に染まるフィレンツェ。旅人や恋人たちが見つめるこの街の眺めは、何百年もの昔からほとんど変わらず、人々をひきつけてきました。
街自体の圧倒的存在感と、古きものを大切にしながら暮らす人たちの何気ない言葉に感動させられた街歩きでした。
動画は、オルトアルノの路地で見つけた「窓」。普通の窓と並んで、絵で描かれた精密な窓が……。まさにだまし絵です。1700年代に建てられた当時からあるものらしく、当時なんの目的で、こんな精密な絵を描いたのかはよくわかりませんでした。でも、その絵の窓を現在まで大切に保存してきた情熱は、フィレンツェらしいですね。

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