これまでの街歩き

ネーピア/ ニュージーランド

2009年4月2日(木) 初回放送

語り:桂文珍

撮影時期:2009年2月

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世界有数のアールデコ・シティ

ニュージーランド北島のホークスベイ地方。19世紀にヨーロッパからの移民が開拓した港町が「ネーピア」です。
午前9時、港へ上陸。海岸沿いで目立つのは、おしゃれなカフェ。この辺りのカフェは、どれも大きな建物ばかりです。その一軒へ入るとびっくり!店内の奥には巨大な壁があり、ロッククライミング場になっていました。壁を登っていた親子に話しを聞くと、もともとは羊毛倉庫だったそうです。
午前11時。海沿いの松並木を横目に、旧市街へやってきました。建物にはピンク、緑、青などカラフルな色づかいと凝った装飾が施されています。ちょっとタイムスリップしたような、懐かしい感じの街並みが広がっています。ワクワクしながら進んでいたら、クラシックカーを磨くおじさんに出会いました。街のガイドさんだそうです。街並みについて尋ねると、意外な答えが返ってきました。実はネーピアの街は、1931年に起きた大地震で全壊したそうです。その後で再建するときに、当時の最先端だったアールデコ様式に建て替えたんだそうです。今ではその保存状態の良さから、世界有数のアールデコ・シティと呼ばれているんだとか。
商店街を抜けると、アールデコグッズを売る大きなお店をみつけました。地震の資料もおいてあります。お店のおばあさんは、地震を経験された方でした。当時の街の人たちは、地震を乗り越え、一致団結して街を造り替えたんだそうです。「暮らすなら、ここよりいい場所はないわ」と、おばあさんは微笑んでくれました。
午後3時。旧市街を後にして、丘を登ります。そこには青空に映える白い木造住宅が並んでいました。庭でレモンを摘む母親と小さい姉妹に遭遇。丘の住宅街は震災の被害を免れ、開拓当初からのイギリス植民地時代の建物が残っているんだそうです。
夕方は、街の丘のてっぺんへ。黄金色のホークスベイが一望できます。

※NHKサイトを離れます
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