世界ふれあい街歩き

14本の塔がそびえる中世の摩天楼

紅葉したトスカーナのブドウ畑のはるか向こう、丘の上にはたくさんの塔が建ち並んでいます。サン・ジミニャーノの街に近づいて来ました。
城壁をくぐると、目に飛び込んでくるのは石造りの中世の街並み。まずはメインストリートを北へ歩き出します。道のカーブに沿って、1本、2本、3本・・・次々に塔が現れます。サン・ジミニャーノならではの光景です。
街の中心にある広場に出ると、周囲は塔だらけ。しかしそこからでも、14本あるという塔を全て見ることはできません。丘の斜面に街があるだけに、細い路地は上ったり下ったりの連続。そこで大活躍している街の乗り物がレトロなオート三輪。いたるところでエンジンが唸(うな)りを上げていました。
「この塔は昔、ダンスホールだったのよ。主人とよく踊りに行ったわ」と、思い出を語ってくれたおばあさん・・・。街の人々は、“それぞれの塔に、それぞれの思い出”を持つ素敵な方たちばかり。
14本の塔を楽しく見つけながら、塔と共に暮らす人たちとのふれあいを楽しみます。