世界ふれあい街歩き

水の街　サンクトペテルブルク

　サンクトペテルブルクは、街中に運河が網目のように張り巡らされた水の都。42の島、80以上の水路、400あまりの橋があるとも言われています。今回は、その運河沿いを行く街歩き。まずは、モイカ運河沿いからスタートです。運河に並ぶ営業前の遊覧ボートの中に小舟を発見。よく見ると青年が何かを拾っている様子。尋ねると、運河をお掃除するボートでした。なんでも彼は、サンクトペテルブルクの大学の海洋学部に通う学生さん。ここで夏の間、週に3回お掃除をすると、なんと一年間、昼の学食がタダになるんですって！大学の実習にもなるし、お得な夏のアルバイトだとか。
　さらに少し進むと、巨大なアーチを発見。くぐった先は、あのエルミタージュ美術館が“でん”と構える宮殿広場でした。広場で出会ったのは、日光浴を楽しむおばあちゃんたち。若いころからよくここでデートしたんだと教えてくれました。エルミタージュ美術館を抜けてしばらく歩くと、今度はフォンタンカ運河と交わります。橋のほとりで、コインを投げて願い事をする女の子たちに出会ったり、チャイコフスキーが作ったと言われる愉快な鼻歌を教えてもらったり。サンクトペテルブルクの人たちってみんなおちゃめ！さらにさらに、運河沿いを歩けば、ロシアが誇るオペラ・バレエの殿堂・マリインスキー劇場のバレエダンサーさんと出会ったり、遊覧ボート業を営む父子と出会ったり…。夜9時になっても明るい白夜のサンクトペテルブルク。街を愛し、短い夏をおう歌する人々と出会う、楽しい街歩きです。