これまでの街歩き

メルボルン/ オーストラリア

2007年4月10日(火) 初回放送

語り:中嶋朋子

撮影時期:2007年3月

世界地図

地図

場所

オーストラリア大陸の南東部、人口370万のオーストラリア第二の都市です。中心街は蛇行するヤラ川にそって碁盤の目状に作られ、19世紀後半から20世紀初頭にたてられたビクトリア朝、エドワード朝時代の優雅な建築物と高層ビルが混在しています。
建物の間には市民が抜け道に使う路地が走り、昔ながらの床屋や洋品店などに混じって、おしゃれなカフェやアートギャラリーが並びます。
また世界でも屈指の路線網を誇るメルボルン名物のトラム(市電)は、中心街から郊外へ放射線状に伸び、その距離およそ240キロ。
古いトラムをレストランに改装し、緑が美しい街並みをながめながら食事ができるツアーなども評判です。

Information

オーストラリア流“コーヒー”

現在、メルボルンの中心街だけでも3000軒はあるといわれるカフェ。
実はほとんどのカフェに「コーヒー」という名前のメニューは存在していません。コーヒーのいれ方によってオーストラリア独特の名前がつけられているのです。
「ロングブラック」と呼ばれるのは、お湯で割ったエスプレッソのこと。
たくさん量を飲むために生み出されたものです。
対して、本場イタリアで言うエスプレッソは
「ショートブラック」と呼ばれます。
ミルク入りコーヒーは「フラットホワイト」。
ミルクを泡立てずにいれるため表面が平らなことからこの名前がつきました。

イタリアからの移民によってもたらされ、オーストラリア流に進化をとげたカフェ文化、ぜひ一度味わってみてください。

家のオークション

一生のうち10回程度は家を住み替えるというほど引っ越し好きのオーストラリア人。そんな彼らがよく利用するのが家のオークションです。
自分たちで家を改修・改築するのが一般的なオーストラリアでは、オークションで安く手に入れた家を改築して購入時より価値を高め、数年後、オークションに出品してより高値で売って住み替える――こんな住宅事情が普通なのです。
住宅街で、真剣な顔をした人たちが大勢、家の前に群がっているのを見かけたら、それはきっとオークションの真っ最中!
みなさんもチャレンジしてみてはいかがですか。

フィリップ島の野生動物

メルボルンから車で90分のフィリップ島は、野生動物の宝庫。
コアラや、南半球でしか見ることができないウォンバットなど、さまざまな動物を間近で見ることができます。
細い木の枝につかまって器用な格好で眠るコアラもいいけれど、おススメはやっぱり、世界最小のリトル・ペンギンの行進。
夕暮れ時、海中でえさを採り終えたペンギンたちが丘にある巣へ戻る様子を見ることができます。
体長30センチのペンギンたちが、子どもたちの待つわが家へと懸命に急ぐ姿は感動的。メルボルンにきたら必見です。

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