これまでの街歩き

シドニー/ オーストラリア

2016年6月21日(火) 初回放送

語り:田畑智子

撮影時期:2016年4月

世界地図

地図

場所

 オセアニア最大の経済都市、シドニー。
 シドニーは、オーストラリア南東部、タスマン海に面するニューサウスウェールズ州の州都。人口は約460万。オーストラリアで人口が最も多い街で、南半球を代表する経済の中心地です。
 金融街にそびえたつ高層ビル群、世界遺産の白亜のオペラハウス、街の南北をつなぐ巨大なハーバーブリッジ、18世紀の開拓時代の面影を今に残すロックス地区など、街の見どころは尽きません。
 また、郊外の観光地も豊富です。シドニーの西、およそ70キロには巨大な山脈が連なり、その高原地帯の一部が世界遺産に登録されているブルーマウンテンズ国立公園です。ユーカリ林に囲まれ、いくつもの滝や渓谷がある景勝地で、避暑地や保養地として親しまれています。

Information

ラックラン・マッコーリー

 古い紙幣の売買をしているコインショップの店主マークさんが、シドニーの歴史をご紹介します。
 18世紀の終わり、イギリスの流刑地として、囚人たちの手で開拓されたシドニー。当時、囚人たちが刑期を終え、街なかで働き始めても、与えらた報酬の多くは「ラム酒」でした。それほど社会は未熟だったのです。
 そうした環境を一掃したのが、19世紀初めに総督に就任したラックラン・マッコーリー。マッコーリーはシドニー独自の硬貨を作り、「過去に罪を犯した人であっても賢明に働けば、正当な対価を得られ、社会に復帰できる仕組み」を築きあげました。さらに建築家の囚人たちに教会や裁判所を設計させ、街を整備しました。シドニーの礎を築いたマッコーリーは市民の誇りです。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 シドニーの食べ歩きグルメを紹介してくれるのは、レストランのオーナー、リーロイ・パターソンさん。ワイルドな雰囲気のパターソンさんお勧めのグルメベスト3は!?

ラーメンバーガー

今、シドニーで話題沸騰中のラーメンバーガー。固めにゆで上げた麺に、特製のミソだれソースをかけて、多めの油で焼き上げます。ラーメンバンズの中に、肉厚ビーフと野菜をたっぷり挟んだバーガー。「ジューシーなお肉とラーメンバンズのサクサク感」は、特に女性に大人気です。

チョコレートの天ぷら

シドニーのビーチでお勧めなのが、チョコレートの天ぷら。オーダーしてから揚げてくれるから、ころもはホクホク、中は熱々の濃厚チョコレートがとろ~り。海で冷えた体を温めてくれる一品です。

シドニー・ミートパイ

シドニーっ子が愛するミートパイ。何とミートパイの消費量は、世界トップクラスです。今回紹介するのは、マッシュしたポテトとグレーンピースをパイの上にのせ、更に上からグレービーソースをかけたシドニー風ミートパイ。うまさと食べごたえは保障します!

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

ジェノラン鍾乳洞
語り:パパイヤ鈴木

 シドニーから車で西へ約3時間。カナングラボイド国立公園の深い森の中にあるジェノラン鍾乳洞。3億4000万年前に誕生した世界最古の鍾乳洞として知られています。鍾乳石が織り成す 神秘の世界を堪能できるガイド付きツアーに参加します。
 ガイドさんによると、この鍾乳洞が発見されたのは1838年ごろ。当時、ここを隠れ家にしていた馬泥棒が捕まったときに、偶然見つかったのだそう。鍾乳洞の全長は、分かっているだけで40キロ以上。現在も調査が続いているんだそうです。
 突如、視界が開ける空間は、天井までの高さが50メートル以上!著名なオペラ歌手が感心するほど、音の反響がすばらしいんだとか。ツアー参加者の一人が、自慢の歌声を披露してくださいました。ツアーのフィナーレを飾るのは、キラキラひかる天然水晶の数々。中には、「100年に1ミリ」という気の遠くなるようなスピードで大きくなる水晶もあるそうです。
 ジェノラン鍾乳洞、まさに“ビューティフル”のひと言です!

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