これまでの街歩き

スコットランド移民の理想郷
ダニーデン/ ニュージーランド

2016年7月19日(火) 初回放送

語り:八嶋智人

撮影時期:2016年3月

世界地図

地図

場所

 19世紀半ばに、スコットランド移民が開拓したダニーデン。オタゴ地方の中心都市であり、人口は約12万。ニュージーランドで5番目に人口が多い街です。南島南東部の美しい入り江、オタゴ湾沿いに位置してます。
 街の中心はオクタゴンと呼ばれる八角形の広場。趣のある市庁舎や教会、オシャレなレストランやバーがオクタゴンを取り囲み、市民の憩いの場になっています。また、1869年開校のニュージーランド初の大学、オタゴ大学がある街としても知られ、学生の街という側面も持っています。大学の隣には、ニュージーランド最古の植物園もあります。見事なバラ園、姉妹都市である北海道小樽市によってデザインされた日本庭園の池は必見です。さらに郊外では自然保護活動が進み、ロイヤル・アルバトロス(シロアホウドリ)の営巣地、イエロー・アイド・ペンギンの営巣地などがあります。野生生物の姿を至近距離で観察することができるんです。

Information

ダニーデンの歴史

 ダニーデンの歴史を詳しく展示した「オタゴ入植者博物館」のキュレーター、ショーン・ブロスナハンさんがダニーデンの歴史をご紹介します。
 19世紀半ばにスコットランドから信仰の自由を求めて渡ってきた入植者たち。ニュージーランド・オタゴ湾を目指した彼らを待ち受けていたのは、想像以上に起伏のきつい土地でした。そんな彼らがくじけそうになったときに歌った「歌」。それが、友との再会を誓うスコットランド民謡「オールド・ラング・サイン」なんです。日本では「蛍の光」として親しまれている名曲です。
 街の繁栄が始まったのは1860年代、奥地で金が発見されたからでした。街には銀行や工場が次々と建てられ、19世紀後半には今の街並みができあがっていきました。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

今回、ダニーデンのグルメ情報を紹介してくれるのは、地元OLのカースティン・スチュワートさん。仕事終わりの食べ歩きが大好きな彼女がおすすめするベスト3を紹介します。

ブラフ・オイスター・ベーグル

ニュージーランドの秋の味覚「ブラフ・オイスター」。そのミルキーなうまみを閉じ込めるため、低温の油でさっと揚げます。トマト、キュウリ、レッドオニオン、ルッコラなど新鮮野菜を豪快に載せて、ベーグルに挟むのがダニーデン風。もちもちするベーグルとの組み合わせはベストマッチ。もう絶品です!

チーズロール

ダニーデンのおやつの定番「チーズロール」。薄切りの食パンに塗るのは、地元の新鮮なチェダーチーズ。さらに隠し味にオニオンとマスタードを加え、巻いて巻いてオーブンで焼き上げます。実はこの料理、20世紀初めにスコットランドから移住した倹約家の主婦たちが広めたといわれています。手軽で安くて熱々なママの味です!

アワビのパテ

近海で取れる新鮮なアワビをみじん切りにして、ジャガイモや、タマネギ、カレー粉と一緒にミキサーへ。スパイスで味付けした生地を、油でこんがり焼き上げた一品です。アワビの歯ごたえがたまりません!

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

クィーンズタウン
語り:濱田マリ

 今回は、バンジージャンプに挑戦しちゃいます!ダニーデンからちょっと足をのばして訪ねるところは、タクシーで北西へおよそ3時間の「クィーンズタウン」。ワカティプ湖を中心に、なんと200種類以上のアクティビティが楽しめるんです。中でも有名なのがバンジージャンプ。1988年にこの街の若者が開発し、世界で初めて商業化したんだとか。クイーンズタウンは、まさにバンジーの故郷といっても過言ではないんです。
 で、今回挑戦するのは、ニュージーランド最高地点からのバンジージャンプ。川からジャンプ台までの高さは、なんと134m!谷と谷の間に渡されたワイヤーにジャンプ小屋がぶら下がっており、そこまではゴンドラで向かいます。それだけでも十分にスリリングなんですが…。小屋の中から改めて川をのぞくと、もうクラクラして足がすくんできます。でも引き下がるわけにはいかない。つま先をジャンプ台から出して、カウントダウン。「3・2・1・バンジー!」果たして、結果はいかに?!

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