これまでの街歩き

夢みるメガシティ
リマ/ ペルー

2018年5月15日(火) 初回放送

語り:田畑智子

撮影時期:2018年2月

世界地図

地図

場所

 リマはペルーの首都です。インカ帝国を滅ぼした征服者ピサロが築き、スペインがポトシ銀山で採掘した銀をヨーロッパに輸出する中継地点として栄えました。現在も、南米大陸の太平洋岸の中心として発展を続けています。
 人口は870万、南米では2番目の巨大都市となりました。旧市街はユネスコの世界遺産に登録され、植民地時代に作られた美しい街並みが保存されています。魚介が豊富な太平洋側に面したリマは、南米の中でも美食の街としても知られています。美しい街並みや美食を楽しむ人たち、マチュピチュへ向かう観光客でにぎわう街です。

Information

リマの歴史

 16世紀からリマに住み続けているアリアガ家の16代目当主である、ゴンサロ・デ・アリアガさんが彼や彼の先祖たちがみてきたリマの歴史を紹介してくれました。
 アリアガ家は先祖代々、500年ほど同じ屋敷に住み続けています。16世紀、初代ヘロニモ・デ・アリアガは、征服者ピサロとともにペルーにやってきました。そして一族は、銀の採掘で巨万の富を得るなど、ペルーでの地盤を築いていくのです。20世紀後半、リマの街では共産主義者などによるテロが多発。爆弾テロで多数の被害者を出すなど、混乱を極めます。一家は息を殺して家にこもっていたとか。アルベルト・フジモリ大統領による治安回復後、銀などの天然資源の輸出が好調となり、リマの街は活気付いていきました。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

今回の食べ歩きは、リマを代表する絶品シーフード料理を紹介します。海産物が豊富にとれるリマでは、新鮮なシーフード料理がたくさんあります。それを、大学生のジョエルと、食いしん坊で文句の多いガールフレンドのリセがデートの中で食べ歩きます。果たして、ジョエルはリセを満足させることができるでしょうか。

ヒラメの姿揚げ

高級魚ヒラメを一匹丸ごとぜいたくに油で揚げます。そこにニンニクの効いた黄色唐辛子のソースをたっぷりかけるのです。揚げたてのヒラメの中身は、あつあつでふわふわです。甘辛いソースがとってもマッチして、まさに絶品料理。

セビーチェ

シーフードのマリネ、セビーチェは、ペルー沿岸部の代表料理です。新鮮な魚やウニを、玉ねぎ、唐辛子、パクチーとマリネにし、最後はライムをたっぷり絞ります。ライムもリマの名産品で、これをたっぷりぜいたくにかけるところがリマならではです。市場や街中のレストランなど、どこでも食べることができます。

アロス・コン・マリスコス

アロス・コン・マリスコスは、新鮮なリマのシーフードをたっぷり使用した米料理。エビ、イカ、ホタテなどをご飯と一緒に調理します。まるで海鮮炊き込み御飯のようで、日本人の味覚にもぴったりの味付けも魅力的です!

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

「カルメン村」まさかの奴隷体験
語り:田中卓志

 今回の寄り道は、まさかの奴隷体験!リマから車で3時間行ったところにあるカルメン村は、アフリカから連れてこられた奴隷の子孫たちの村です。
 早速出迎えてくれたのは、タップダンスを踊る黒人の子供たち。抜群のリズム感に夢中になってしまいます。
 そこからほど近いサン・ホセという立派なお屋敷に到着。奴隷が住んでいたという地下に案内されます。アフリカから連れてこられた彼らは真っ暗で光のない通路をずっと歩かされ、奴隷になるか死ぬかを迫られます。奴隷を選べば朝から晩まで畑で働かされ、食べ物は、牛の内臓とパンでした。そんな生活を知って地下から出ると、おもわずホッとしてして、太陽の光の有難さにも気がつきます。
 旅の最後、奴隷たちの生活を歌った歌が聞こえてきます。「朝4時まだ陽は出ていない どんなに祈っても彼らは休ませてくれない」
 これにて、奴隷体験は終了。知る意味はあるけど、二度はしたくない?体験でした。

※NHKサイトを離れます
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