これまでの街歩き

ロンドン ビクトリア駅から歩く/ イギリス

2006年11月28日(火) 初回放送

語り:浅野和之

撮影時期:2006年10月

街の「地下室」

Photo

格式ある店が建ち並ぶ通り。酒屋の前に奇妙な柵が突き出ています。店の前にはトラックが止まり、ワインの箱を降ろしています。と見ると、ややっ?歩道におろされた箱が、店と歩道の隙間に吸い込まれるように消えていくではありませんか!その隙間からは人の頭がチラチラ…。よく見ると歩道から地下室に直接箱を運び込めるようになっているんです。なんて便利!地下は大きな酒蔵になっているんでしょうね。道に突き出ていた柵は、地下室への搬入口の扉だったようです。
他の建物にもよく見ると地下室がありました。ロンドンの老舗には地下室がつきもの、なんですね。

街の「帽子屋」

Photo

帽子といえば英国紳士の必需品。ロンドンの帽子屋さんには、冬だというのに夏物の帽子が並んでいました。世界中からお客さんがいらっしゃるのと、冬に暑い国へ旅行するイギリス人も多いので、冬でもパナマ帽のような夏物がよく売れるのだとか。店一番の高級品はアンティークのトップハット。手品などでよく見る形ですね。王室が主催する6月のアスコット競馬で、このトップハットを被るのが英国紳士の誉れなのだそうですよ。

街の「ミューズ」

Photo

住宅街の中で、古代ギリシア風の門に出くわしました。その先には洒落た長屋風の白い家が並んでいます。壁にはミューズ(MEWS)という表示。住人のご夫人にお話を伺うと、門は100年くらい前に作られた飾りですが、2階建てバスが何回もぶつかって傷だらけなんですって。で、ミューズというのは馬小屋のこと。この通りの家は、なんと昔は馬小屋だったのだそうです。とてもそうは見えませんが、目の前の石畳を、馬車が蹄の音を響かせて走っていたのだと思うと、なんかイイ感じです。

※NHKサイトを離れます
ページトップ