これまでの街歩き

マレ/ モルディブ

2015年3月31日(火) 初回放送

語り:八嶋智人

撮影時期:2015年1月

街の「人工ビーチ」

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 島の東の海岸を歩いていると、透き通った海と白い砂浜のビーチを発見! ここは埋め立てや護岸で砂浜がなくなったマレに人工的に作られた唯一のビーチ。多くがイスラム教徒のこの街では、男性や子どもはTシャツ、女性は髪も覆ったまま泳いでいます。
 生後6カ月でこの日初めて海に入ったという赤ちゃんと家族に出会いました。マレでは小さい頃から海水浴をするんですね。海からあがった赤ちゃんに、ペットボトルに入れた水を豪快にかけて、家に帰って着替えるのだとか。小さな島だけあって、すぐに家に帰れるのは便利そう。
 モルディブのリゾートアイランドでは水着OKですが、マレでは外国人も露出の多い水着で泳ぐのは避けるのがマナーだそうです。

街の「大家族」

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 住宅街でおしゃべり好きな女性たちに出会いました。聞けば彼女たちは親戚同士で、なんと40人家族で暮らしているんだって。えー?!
 思わず家におじゃまするとキッチンでは女性たちがそれぞれの家族のための料理の最中でした。土地が限られたマレでは、複数世帯が同居するのはよくあること。このお宅では3世代4世帯が暮らしていて、海外で働いてたまに帰る家族もいるので、正確な人数は当人たちもよくわからないけれど、およそ40人家族、なるほど。
 男の子たちがサーフィンから帰ってくると、家の中はちょっとしたカオス。1つしかないバスルームは順番待ちで長蛇の列です。でもみんなで歌いながらのんびり待つ姿はなんだか楽しそうでした。

街の「割礼のお祝い」

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 夜の街を歩いていると、豪華に豆電球を飾り付けた家を発見。この電球、男の子の「割礼」のお祝いのためにわざわざ飾ったんだそう。
 割礼はイスラム教などの通過儀礼で、マレでは男の子が6歳になると性器の皮を切る手術をします。一世一代の大仕事を終えた男の子は飾り付けたベッドで休んでいましたが、屋上には親戚やご近所が集まってお祝いの準備。100人も集まるというから驚きです。
 もともとは、子どもが傷に触れないよう、大人が寝ずに見張っているために、にぎやかに過ごすのが目的だったと言われています。おじゃましたお宅では「ボドゥベル」という伝統音楽のバンドを呼んで、大人も子どももみんなで踊り、盛大にお祝いしていました。

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