これまでの街歩き

クスコ/ ペルー

2005年4月26日(火) 初回放送

語り:地井武男

撮影時期:2005年3月

世界地図

地図

場所

ペルー南部、標高3400メートルに築かれた街、クスコ。人口は約30万人、かつて強大な勢力を誇ったインカ帝国の都です。クスコとは「へそ」という意味、インカの人々は「世界の中心」を自負していたのでしょう。およそ500年前、そのインカ帝国はスペイン人に侵略され、滅ぼされました。その後、街はすっかりスペイン風に。スペイン人は、インカ時代の建造物の基盤以外の全てを壊し、街を作りました。しかし、高度な技術を持っていたインカ文明の跡は、街のところどころに残っています。赤色の屋根で統一された街並みは、ユネスコの世界文化遺産に登録されています。

Information

山の中の塩田、マラス塩田

マラスの塩田は、標高3200メートルのアンデス山中にあります。海岸にあるはずの塩田が、なぜ山奥にあるのでしょう?実は地殻変動で海底が隆起し、岩塩層ができました。そこを通ってきた水が、塩水となって湧き出ているからだそうです。棚田に塩水を引き、天日で干され塩になります。インカ帝国時代、ここで収穫された塩は、時の皇帝に献上されていたと言います。現在ある棚田は4000余り。今でもインカ時代とまったく同じ方法で塩づくりが行われています。

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