これまでの街歩き

オアハカ/ メキシコ

2005年5月17日(火) 初回放送

語り:グッチ裕三

撮影時期:2005年3月

世界地図

地図

場所

メキシコ南部、標高約1600メートルにある街・オアハカ。人口は約25万人(オアハカ市)です。
この地には、ピラミッド型をした神殿を築くほど高い文化を持った民族・サポテカの人々が暮らしていました。今も、メキシコの中で、先住民族の割合が最も高いところです。オアハカは、いたるところに先住民族の文化が色濃く存在している街。赤、ピンク、青、黄など色とりどりの建物も、オアハカで伝統的に使われてきた色をもとに塗られています。また、植民地時代のコロニアル様式の建築や石畳の道が残された街並みも保存され、街全体が世界遺産に指定されています。

Information

オアハカの赤

先住民族の割合が高いオアハカには、祖先サポテカ人の伝統を受け継ぐ民芸品が多くあります。その中でも織物は代表的な工芸品です。特徴は鮮やかな色彩。その秘密は、天然の染料を使っていること。最もよく使われる「赤」は、なんとウチワサボテンに寄生する「カイガラムシ」という昆虫から採取されます。カイガラムシは赤色色素であるカルミン酸という成分を生成し、体液や組織の間に貯蔵しています。古代から赤は、聖なる色として伝わってきたそうです。

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