これまでの街歩き

ローマ「南からサンピエトロ寺院まで」/ イタリア

2006年4月18日(火) 初回放送

語り:牧瀬里穂

撮影時期:2006年3月

世界地図

地図

場所

“長靴”にたとえられる南北に長いイタリアの国土。首都ローマはイタリアの中部に位置します。気候は温暖で四季がはっきりしていますが、夏は乾燥しており冬は雨が多い土地です。街中にはイタリアで3番目に長いテベレ川が流れています。
2500年の歴史を誇るローマには、古代ローマ時代の遺跡が多く残りその壮大な歴史を物語っています。有名な円形闘技場コロッセオや古代ローマの政治の中心となった広場などがローマ歴史地区として世界遺産に登録されています。
市内の一角にはローマ法王の居住する独立国バチカン市国があり、カトリックの総本山サンピエトロ寺院には巡礼者や観光客など多くの人々が訪れます。

Information

ローマのマイホーム事情

紀元前5世紀から栄えたローマ文明は多くの遺跡を残しました。今、ローマの街を掘り起こせば、どこからでもローマ時代の遺跡が出てきます。ローマは古代の遺跡の上に中世の建築物が建ち、さらにその上に近代の建物が重なったようなところです。
ですから、ローマ市民がマイホームを新築しようとすると……、多くの場合、遺跡が出てきてしまうのです。ここなら大丈夫と思った郊外でも、油断はできません。その場合、考古学的な調査が終了するまで工事はストップです。しかも、その調査費用は土地の所有者が負担。発掘調査員の日当やブルドーザーなどの重機代、埋蔵品の保存費用などかなりの費用がかかります。一週間程度の調査で済めばまだしも、もし調査に1ヶ月を越える大掛かりな遺跡が出たら……。
ローマならでは、ですね。

聖職者のための専門店

バチカン市国と接するローマでは、教会や修道院が数多く存在します。その聖職者のために修道院のシスター達が店を開いています。
品物は、シスター達自らがデザイン、製作した儀式用品や日用品など。オーダーメイドで神父の法衣も作れば、ミサ用のワインも置いてあります。店員のシスター達は、皆、宗教学の博士課程を卒業した後に、家具やデザインなどの勉強をしたそうです。

剣闘士クラブ

古代ローマ文明を語る上で欠かせないのが剣闘士。その剣闘士達の訓練や闘いなどを再現しているクラブがあります。武器や鎧なども資料を基に自分達で作っていました。
そこで日々行われていることは、剣闘士達の過激な訓練を自分達が体験すること。そのことで剣闘士達の闘いにかける思いを感じ取りたいのだそうです。
今では各地のイベントに呼ばれ、ローマ時代さながらにデモンストレーションを行ったり、親善大使として、外国にも呼ばれるそうです。

※NHKサイトを離れます
ページトップ