これまでの街歩き

ローマ「南からサンピエトロ寺院まで」/ イタリア

2006年4月18日(火) 初回放送

語り:牧瀬里穂

撮影時期:2006年3月

街の「鍵穴」

Photo

街の人からアヴェンティーノの丘に特別な扉の鍵穴があると教えてもらいました。
閑静な住宅街の中にあるその扉。鍵穴を覗いてみると……、左右対称の庭園の向こうに、カトリックの総本山サンピエトロ寺院の姿が見えました。
この不思議な扉のある館、もともとは第一回十字軍遠征の際に負傷者の看護を目的に作られた修道会だそうです。

街の「レストラン」

Photo

石畳の路地を抜けたところにおしゃれな模様の木の扉を発見。中に入るとレストランになっていました。実はここ、ただのレストランではありません。古代ローマの遺跡の上に立っていて、地下へと続く階段を下りると古代ローマ時代の壁画や柱が残されていました。いにしえの時代にタイムスリップしたような気分…。
しかもこの遺跡、ユリウス・カエサルが暗殺されたポンペイウス劇場の一部なんだそうです。

街の「職人さん」

Photo

テベレ川の近く、中世の建物が残る街区を歩いていると、道端で家具の修繕をする職人さんに出会いました。真剣なまなざしで黙々と仕事をしています。ちょっとお話をさせていただくと、「家具にもう一度新品の人生を送らせること。やりがいのあることだよ。」とのお言葉。
さすが遥かな歴史と共に暮らしてきた人々。物を残していく大切さを知っているのでしょうね。
店の中をのぞくと、たくさんの家具が置かれ、静かに新しく生まれ変わるのを待っているようでした。

※NHKサイトを離れます
ページトップ