これまでの街歩き

香港・九龍/ 中国

2007年2月27日(火) 初回放送

語り:松田洋治

撮影時期:2006年12月

世界地図

地図

場所

中国の特別行政地区・香港は、香港島と九龍半島、周辺の海に浮かぶ2百余りの島からなります。九龍は九龍半島の南端にある市街地で、香港島と並んで香港の行政・商業の中心地。「九龍」という名称は、宋の皇帝が、周囲の八つの山と自分自身を龍になぞらえて名付けた、という説もあります。
イギリスの植民地だった20世紀初頭、第13代香港総督ネイザン卿が九龍半島の真ん中に1本の大きな道路を建設しました。これが現在の九龍のメインストリート、彌敦道(ネイザンロード)です。ブランドショップや両替商、みやげ物店などが数多く並び、特にその南端の尖沙咀(チムサアチョイ)界わいは「黄金の1マイル」と呼ばれるほどのにぎわいをみせています。

Information

竹の足場

香港では多くの建物に竹の足場が使われています。竹は金属パイプよりもコストがぐんと低い上、香港という狭い空間に複雑な建物を建てるには柔軟性があって便利なのです。材料はとてもシンプル。竹、少量の杉の木、そしてナイロンテープ。これだけそろえば、何十階建てのビルだろうが、どんなものにでも足場を組むことが可能です。香港の迫力ある建物や看板はこの竹の足場に支えられているのです。

香港のお茶

香港で中国料理を食べるときのおすすめはポーレイ茶です。ポーレイ茶というのは広東語の呼び方で、北京語ではプーアル(普洱)茶。熟成期間が長いものほど良く、レッドラベルといわれる50~60年物の最高級品は、現在約8万香港ドル(約120万円)もします。ポーレイ茶の独特の風味が苦手な方はサウメイ(壽眉)茶というほとんど発酵させないお茶はいかが?喉が痛い時、にきびが出た時などはこれが一番。サウメイ茶はとても貴重なお茶で、広い中国でも香港でしか見つけることはできません。他にも、コーヒーと紅茶を混ぜたインヨン(鴛鴦)茶など、さまざまな文化を融合させてしまう香港人らしさを感じることができます。

オクトパスカード

香港人なら誰でも持っているオクトパスというプリペイドカード。地下鉄、バス、フェリー、路面電車など殆ど全ての交通機関で使用できます。乗り物だけではありません。最近では、香港の100以上の学校がこのカードを登下校の記録用に使っていて、学生の身分証明書にもなっているのです。学校の購買部でノートや鉛筆を買ったりするときも、支払いはこのカード一枚でOKなんです。改札ではカバンから出さなくてもセンサーが読み取りますし、最近では腕時計型のものも登場して、ますます便利になっています。

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