これまでの街歩き

マドリード/ スペイン

2007年4月17日(火) 初回放送

語り:桂 文珍

撮影時期:2007年3月

世界地図

地図

場所

マドリードはヨーロッパ南西部、イベリア半島のほぼ中央に位置しています。
人口はおよそ300万。スペインの首都として政治、経済、文化の中心を担っています。
石畳の一つ一つに歴史と人々の生活のぬくもりを伝える旧市街と高層ビルが立ち並ぶ新市街の二つの顔が、世界中から訪れる観光客をひきつけています。
9世紀、スペインの歴史に大きな影響を及ぼしたアラブ人は、現在のマドリード王宮の場所にとりでを築きました。
1561年、カルロス5世を継いだフェリペ2世が宮廷をトレドからマドリードへ移し、以来スペインの首都として今日に至っています。

Information

コラーラ

「コラーラ」とは、マドリードの伝統的な住宅建築のこと。
集合アパートの中庭を囲むように廊下があり、各住居の入り口と窓が面しています。
実はマドリードの条例では、洗濯物を表通りに面して干すことは禁じられているため、洗濯物は中庭に干します。
マドリードに首都が移転されたころ、人口の増加に伴い、たくさんの集合アパートが建てられました。
現在もマドリードにはおよそ300のコラーラが残っていると言われています。
近所付き合いやおしゃべりをするのにも、とてもいい場所だそうです。

伝統の菓子・バルキージョ

バルキージョはもともと王宮のデザートだった食べ物で、後に庶民にも広がりました。
舟の形をしていたことから、バルキージョ(小舟)という名前がつきました。
主な材料は小麦粉、砂糖、水、油。
これらを混ぜ合わせた生地を高温に熱した専用の鉄板に流し焼きあがったら、熱いうちに形を整えます。
一見、簡単そうですが、レシピは5代にわたって受け継がれる秘伝。おいしく作るのは難しいそうです。
マドリードで、消火器のような菓子缶を背負ったバルキージョ売りを見つけたら、ぜひ食べてみてください。

フラメンコ学校

スペイン一有名なフラメンコ学校の一つ「アモール・デ・ディオス」は、市場の2階にあります。その理由は、市場は閉まるのが早いため、靴音が響いても迷惑にならないからです。
創立1953年の歴史ある学校で、生徒の数はおよそ1000人。日本人留学生も数多く在籍しています。
フラメンコの他に、スペイン民族ダンスや歌、フラメンコギターのクラスもあり、経験豊富なプロが、直接指導にあたってその知識、技術を伝えています。
あのホアキン・コルテスなど有名ダンサーも多数輩出しているんですよ。
ぜひ一度のぞいてみてください。

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