これまでの街歩き

マドリード/ スペイン

2007年4月17日(火) 初回放送

語り:桂 文珍

撮影時期:2007年3月

街の「ひじ」

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マドリードの旧市街で、通りの入り口にタイルの絵を発見。人の顔や十字架など、通りごとに異なる絵が描かれています。
市庁舎前広場から伸びる小道には、なぜか人の腕のような絵…。
配達で通りかかった郵便局員の方に聞くと、タイルに描かれているのは通りの名前で、この通りは「ひじ通り」だそうです。
たしかに、道が人間のひじのように途中から曲がっていました。こうしたイラストつきの通りの表示は旧市街だけだそうです。

街の「カード」

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マドリードの中でも歴史あるラストロ地区。
アンティークや安い洋服が並ぶ屋台を抜けると人がたくさん集まっている広場に出ました。みんな熱心にカードの交換や売買をしています。
どうやらカードコレクターが集まる場所のようです。
懐からお気に入りのカードを出して見せてくれたおじさん。
ご自慢の一枚はあのベッカム選手のカード。
「このカードのすごいところは…」と延々と話が尽きません。おじさんの力説するカードの価値はよくわかりませんでしたが、「お金のかからない最高の趣味だよ」と話していた笑顔は印象的でした。

街の「包丁」

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市場の前で、どこからかキーンキーンと響く音。
音をたよりに探すと、市場の一角で研ぎ屋さんが作業していました。人の顔ほどもあるフィレ肉用の包丁をギラギラさせながら研いでいます。
なんでも28年間、この仕事をしているのだとか。
もともと包丁研ぎはフランスから始まり、スペイン北西部のガリシア地方を経由してマドリードへ、さらに南米にも伝わったそうです。
職人たちの技術が、国や時代をこえて残っている街なんですね。

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