これまでの街歩き

ドブロブニク/ クロアチア

2008年5月29日(木) 初回放送

語り:中嶋朋子

撮影時期:2008年5月

世界地図

地図

場所

ドブロブニクは、クロアチア南部に位置するアドリア海沿岸の町。中世の時代、ベネチアと並ぶ海洋都市国家として地中海交易で栄えました。
海に浮かぶ街を取り囲む城壁と街の中の石畳、階段。そして城壁の上にある道から町を見下ろすと、オレンジの屋根瓦が立ち並びます。
1979年には、その街並みが世界遺産にも登録されました。しかし、1991年の内戦により、城壁の大半が壊されました。一時は、世界遺産の危機遺産リストにも名を連ねましたが必死の修復作業により復興し、1998年そのリストからも除外されました。その後、街並みの整備が進み、たくさんの観光客でにぎわっています。

Information

城壁

ドブロブニクの歴史は、城壁の歴史でもあります。
共和国時代、城壁といっても、城はなく、王もいませんでした。そこで人々を守ったのは、頑丈な城壁である、と言われています。今、城壁には、道が整備されており、アドリア海と美しい街並みが一望できます。ここから街並みを見渡すと、広場通りをはさんで、半島側と陸地側に城壁が作られているのが分かります。今も、城壁が人々を守っているのです。

ロクルム島

ドブロブニクの約700メートル沖あいにあるロクルム島。
修道院跡や植物園など観光名所があり、たくさんの観光客が訪れています。
かつてドブロブニクがハプスブルグ家の支配下になった時、多くの皇族がこの島を愛し、訪れたといいます。今、この島の住民は、わずか4人、2家族だけが生活しています。

リンジョ

ミサの後で、若い男女が腕を組んで音楽に合わせてダンスを踊る行事、これを「リンジョ」といいます。普通のダンスと違うのは、「女の子のリンゴのような赤い手を握って」などのかけ声やヤジが飛ぶこと。
また、手のつなぎ方は互いの腕を交差する形で独特です。かけ声やヤジの中で力強く、情熱的に踊る若者たち。踊り終わると、たくさんの観客からの拍手や歓声がありました。

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