これまでの街歩き

ドブロブニク/ クロアチア

2008年5月29日(木) 初回放送

語り:中嶋朋子

撮影時期:2008年5月

街の「泉」

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ドブロブニクの広場通りには、大きな泉があります。
中世、川のないドブロブニクでは、水の確保が深刻な問題でした。そこで、当時の高名な建築士オノフリオ・デッラ・カーヴァに依頼し、上水道を建設。水は10キロ以上離れた山から町に送られ、1438年に泉が完成しました。その名も「オノフリオの噴水」。ここで出会った女性は、「1年中、この泉からわき出る水を飲み水として使っているんだよ」と言いました。
この泉は、今でも人々の生活に欠かせないものになっているようです。

街の「扉と窓」

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街にちょっと変わったテーラーを発見。変わっているのは、店の入口。その半分が扉で、半分が窓。ちょっと狭くて入りづらい入口を通って、中の店主になぜこのような形になったのか尋ねると、「これは、ドブロブニク共和国時代からのもので、当時は、窓というより陳列窓として使っていた」と言う返事。ちょっぴり狭い入り口も、横になって通れば大丈夫だと実演してくれました。「これが昔からあるドブロブニクのスタイル。それを私はこれからも守り続けるよ」とのこと。街の1つの象徴として、これからも受け継がれていくことでしょう。

街の「木」

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城壁沿いを歩いて行くと、仲よく庭作業をしているご夫婦がいました。
ご主人が、面白いものを見せてくれました。オレンジとレモンの実が、同じ1本の木になっているのです。「接ぎ木をしているんだよ。3年後に実がなるんだ。この地方では、昔からやっていることだから」と笑顔で話してくれました。できたオレンジはジュースに、レモンは奥さんの作るケーキに使われるそうです。

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