これまでの街歩き

バンダル・スリ・ブガワン/ ブルネイ

2008年10月30日(木) 初回放送

語り:中嶋朋子

撮影時期:2008年9月

世界地図

地図

場所

ボルネオ島北部の南シナ海に面した国ブルネイ。石油や天然ガスなどに恵まれた豊かな国として知られています。人口およそ10万人の小さな街が、首都のバンダル・スリ・ブガワン。近代的なビル群に贅(ぜい)を尽くしたモスクや王宮など豪華な町並みも目を引きますが、ブルネイ川に広がる「水の村」も圧巻です。水の上といえども水道や電気なども完備された陸上と変わりない快適さ。
人々の暮らしぶりはとても穏やかで、どこか懐かしい風情を感じさせてくれます。

Information

ブルネイの王室

ブルネイは、スルタンと呼ばれる国王が治める国で、王室の歴史は15世紀にまでさかのぼります。
現スルタンのハッサナル・ボルキア国王の王宮はたいへん豪華で、1788もの部屋があり4000人を収容できるホールもあります。年に一度の断食明けのお祭り「ハリラヤ」の時には、王宮が一般にも公開されて食事がふるまわれ、スルタン自らが人々にお声をかけてくださいます。

ブルネイの自然

ブルネイはとても小さな国ですが、野生動物や大自然を楽しめる場所です。ブルネイ川をボートでさかのぼれば、マングローブの森が広がっており、いろいろな動物と出会うことができます。特に珍しいのがボルネオ島でしか見ることのできないテングザルです。
また、バンダル・スリ・ブガワンから車とボートを乗り継いで2時間ほど行けば、熱帯雨林のジャングルを堪能(たんのう)できる場所もあります。

ブルネイ伝統のお菓子作り

水の村で暮らす母娘が、伝統的なお菓子「スルルー」の作り方を紹介してくれました。
まずは、パンダンという植物の葉を水ですりつぶしたも汁、小麦粉、米粉を水にとかしたもの、砂糖を混ぜて生地をつくります。次にヤシの葉を筒状に巻いて型をつくり、そこに先ほどの生地を入れます。最後に蒸し器で30分ほど蒸せば出来上がりです。
イスラム教徒は戒律によりお酒が飲めませんので、ブルネイの人たちはこういう甘いお菓子が大好きなんだそうです。

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