これまでの街歩き

あこがれリゾートの街を行くⅢ
アカプルコ/ メキシコ

2012年4月17日(火) 初回放送

語り:矢崎 滋

撮影時期:2012年3月

世界地図

地図

場所

 メキシコ・ゲレーロ州の都市アカプルコは、人口約60万。1531年に開港した歴史ある港を擁し、古くからメキシコを代表する貿易港として栄えました。
 リゾート地としての開発が始まったのは1930年代。ビーチ沿いに全長8kmにわたって高級ホテルや観光スポットが作られました。世界中の多くのリゾート地がアカプルコを参考に開発されたと言われています。最近では国内の観光客も増え、メキシコ国民の週末のリゾート地としても知られるようになっています。
 街の中心は、「ソカロ」と呼ばれる広場を中心とした旧市街と、高級ホテルが建ち並ぶ新市街の「アカプルコ・ドラダ」からなります。この2つのエリアは、ビーチ沿いに延びるメインストリートのラコステラ通りと結ばれ、通り沿いはホテルが並ぶリゾートエリアになっています。また、新市街のさらに東には高級ホテルや別荘などが点在する、新興リゾートエリア「アカプルコ・ディアマンテ」があります。

Information

アカプルコ自慢のリゾートホテル

 リゾートの先駆けとして1930年代にアカプルコの開発が始まると、その名はあっという間に広まり、世界中から観光客やVIPが数多く訪れました。
 アカプルコにあるホテルのひとつ、「フラミンゴホテル」は、当時、ハリウッドスター専用のゲストハウスとして建てられました。彼らはお忍びでここに来てバカンスを楽しみました。このホテルを建てたのは、映画「ターザン」の主演で知られる、俳優のジョニー・ワイズミュラー。彼はアカプルコの風景と気候をこよなく愛し、この敷地内に邸宅を造って晩年を過ごしました。その部屋は「ターザンの家」と名付けられ、現在は同ホテル最高のスイートルームとなっています。その部屋を出た所にあるテラスも彼が造らせたもので、ここから太平洋に沈む夕日を見るのが、大のお気に入りだったそう。
 ワイズミュラーのお気に入りと言えば、今やホテルの名物となっているカクテルもその一つ。ココナッツジュースに5種類ものお酒を入れた、キツーいカクテル「ココロコ」。この名前、「バカになっちゃうお酒」という意味なんです。
 アカプルコでココロコを一杯!往年のハリウッドスターの気分に浸れるかもしれませんね。

飛び込みショー

 アカプルコにあるケブラダ断崖。海面からの高さは35m。6階建てのビルに相当する高さです。ここでアカプルコを代表する屈強な男性ダイバーたちが日々、命がけの飛び込みに挑んでいます。もともとは地元の漁師たちが度胸試しで始めたのが起源と言われるこのショー。今ではアカプルコで一番人気のアトラクション。数多くの観光客が見物に訪れます。
 ここの入り江は水深が浅く、満潮のときで4m、干潮のときで3mしかありません。そのため、風と潮の干満を読む力と確かな技がないと命取りになります。その技とは、水中に飛び込むのと同時にすばやく体を反転させ、海底にぶつかる危険を回避するというもの。ここのダイバーたちは皆その高等テクニックを身につけているんです。
 アカプルコに行ったら、このタフな飛び込みを見なきゃ損!

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 メキシコでも特に料理のパンチが強いアカプルコ。その食べ歩きグルメ・ベスト3を、OLのサンディーさんが教えてくれました。

ビーチの定番「カットフルーツ」

串刺しの状態でビーチで売られているフルーツ。イチ押しは「ヒカマ」というカブの一種。チリをたっぷりかけるのが、アカプルコ流。アカプルコに来たらぜひチャレンジを!

おふくろの味、「タマレス」

トウモロコシの粉で作った生地にたっぷりのチリソースと具を乗せて、それをバナナの葉っぱにくるんで蒸し上げた料理。おばさんたちが路上で「タマレ~ス!」と叫んで売っています。

メキシコ名物「タコス」

トウモロコシから作る薄焼きパン、トルティーヤにいろいろな具を挟み込んだ、皆さんご存じのメキシコ料理。お薦めの具はサボテン。サクサクした食感が暑いアカプルコにはピッタリ!

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