これまでの街歩き

コペンハーゲン/ デンマーク

2013年8月27日(火) 初回放送

語り:松田洋治

撮影時期:2013年6月

世界地図

地図

場所

 デンマークの首都。“コペンハーゲン”とは、デンマーク語で“商人の港”という意味。12世紀、アブサロン司教がニシン漁の盛んな漁村に要塞を築いたことが、街のはじまりと言われています。それ以来、街は発展を続け、17世紀のクリスチャン4世の時代に、ローゼンボー離宮や旧証券取引所、ラウンドタワーなど、コペンハーゲンを代表する建築物が建てられました。クリスチャン4世が造ったクリスチャンスハウン(クリスチャンの港)地区は、海運の衰退とともに一時寂れましたが、開発から取り残されたために歴史的な建築物がたくさん残り、現在は多くの芸術家や建築家たちが暮らすアートの街として有名です。

Information

ゴーバイク

 最新型のレンタサイクル“ゴーバイク”の最大の特徴は、一台に一つずつタブレットコンピューターが付いていること。GPS内蔵で、現在地はもちろん近くのカフェなどを探すこともできます。さらに、好みのテーマに沿ったガイドツアーを組んでくれる機能まであるんだとか。自転車は街じゅう至る所に設置され、スマートフォンから予約が可能。どこで借りても、どこで返してもかまいません。
 さらに、コンピューターと電動アシストモーターに供給される電力は、すべて海にある風車を使ったクリーンな風力発電で賄われています。コペンハーゲン市は環境への配慮から「世界一自転車通勤者が多い街」を目指しています。現在の自転車通勤率は37~38%ですが、2025年には50%まで上げることが目標なのだそうです。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 今回紹介してくれるのは、食べることが大好きで味にうるさい、ミュージシャンのベンジャミンさん。ドラムスティック片手に、いざ!

スモーブロー

気軽に食べられておいしい料理といえば、何といってもこれ!オープンサンドの一種で、もともとはパンの上に残り物のおかずを乗せて食べたのがはじまりなんだとか。最近は、上質の食材を使った繊細な味のものも増えているそうです。ぜひお気に入りの一品を見つけてくださいね。

おかゆ

ミルクで煮たオーツ麦やライ麦などの穀物にバターと砂糖を加え、果物のコンポートを乗せると、甘くておいしいおかゆのできあがり!デンマークのおかゆはバリエーションが豊富。昔はお年寄りの食べ物と思われていましたが、最近は低脂肪でヘルシーだと若者にも人気なのだそうです。

えんどう豆

コペンハーゲンっ子はみんな大好き!さやを開いて、生で食べます。6月から出回るデンマーク産が甘くて一番おいしいのだとか。八百屋さんだけでなく花屋さんでも売っていることがあるので、探してみてください。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

ヘルシンオア
語り:濱田マリ

 コペンハーゲン中央駅から、電車で北へ45分。世界遺産のお城がある街「ヘルシンオア」に到着です。お城の名前はクロンボー城。シェイクスピアの四大悲劇の一つ、「ハムレット」の舞台になったお城です。駅前でハムレットと恋人のオフィーリアの銅像が迎えてくれました。駅の向かいにはフェリー乗り場があります。対岸のスウェーデンとの距離はわずか5kmしかなく、たくさんの人がフェリーで買い物に来るのだとか。スウェーデンからのお客の一番のお目当ては、お酒。物価の高い北欧諸国の中でも、デンマークは比較的お酒が安いそうです。そういえば、街には酒屋さんだらけ。
 クロンボー城の前に行くと海辺があり、みんなお城に背を向けて熱心に釣りをしています。5月から6月は“ダツ”という魚のシーズンで、よく釣れるのだとか。ハムレットのお城の前が釣りのスポットだなんて、来てみないと分からないですね。

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