これまでの街歩き

アムステルダム/ オランダ

2013年10月15日(火) 初回放送

語り:田畑智子

撮影時期:2013年7月

世界地図

地図

場所

 古くから交易によって栄えたオランダ最大の都市。その黄金時代と呼ばれる17世紀頃には、東インド会社の東方貿易により世界的な商業・金融都市へと発展しました。これに伴い、労働力として移民を広く受け入れ続け、現在では170以上の国籍の人々が暮らすコスモポリタンタウンとなっています。アムステル川に造られたダムが街の起源とされ、今もなお、水には深いゆかりがあります。街の中に環状に張り巡らされた運河のほとりは、住民たちの憩いの場となっています。大航海時代の栄華を伝える運河や、カナルハウスの歴史的情緒とともに、おおらかでリラックスした空気を味わうことのできる街です。

Information

カナルハウス

 街中に張り巡らされた運河に沿って、カナルハウスという細長い家が立ち並んでいます。運河と同じく400年あまりの歴史を誇るこれらの家々は、アムステルダムの黄金時代、東インド会社の交易によって栄えた豪商たちが競って建てた邸宅です。細長い形は、その当時、間口の大きさによって税金が決められていたために生まれた形といわれています。家の最上部に付けられたフックは、滑車をかけてロープで荷揚げするためのものであり、間口が狭くても多くの荷物の出し入れができるように工夫されたものです。カナルハウスは、現在ではアムステルダムの風景を代表するものの一つとなりカフェやホテルとしても利用されています。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 大食い自慢の骨とう屋さんの店主、フィリプ・ウェネックさんが、昨今の不景気でも食べれば元気になる、アムステルダムの絶品コスモポリタンフードを紹介します。

カップサロン

アムステルダムで最もポピュラーなお手軽フード。ケバブをフライドポテトにのせ、その上にゴーダチーズを敷きつめてオーブンへ。アラブとオランダの料理が合体した、まさにコスモポリタンフード!な一品です。なんと、この料理を考案したのは床屋さんなのだとか。

スリナム・ロティ

ロティとは小麦粉で作った皮のこと。かつてオランダの植民地だった南米スリナムから伝わった料理です。ロティで総菜を包み、ニンニク、タマネギが入ったソースをつけていただきます。総菜はお好みでチョイスできるのもポイント。

焼きそばクロケット

コロッケの中にインドネシア風の焼きそばが入った植民地文化の名残を感じさせる一品。なんと、オランダでは自動販売機でコロッケが売られています。自動販売機の真裏で揚げているため、いつでも揚げたてアツアツです。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

デルフト
語り:つぶやきシロー

 アムステルダムから電車で1時間の古都、デルフトへちょっと“より道”してみましょう。
 デルフトは言わずと知れたデルフト陶器の街。デルフト陶器の淡いブルーの美しさは、街の風景の中にもひそんでいるのだそうです。癒やしのブルーの風景を探しにいきます。
 最初に見つけたのは、デルフト陶器で作られたフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」。オランダを代表する画家であるフェルメールは、デルフトで生まれ、生涯のほとんどをこの地で過ごしました。街のデルフト陶器のお店では、店主のおじさんの繊細な絵付けを拝見。そして、街の中のデルフト・ブルー探しのヒントもいただきました。なんでも、緑をかきわけていくと見つかるのだとか…。
 街の郊外に広がるデルフトの森に入ると、美しい緑の道が続きます。でもブルーは…?歩き続けてとうとう出会ったのは、穏やかで美しいデルフト・ブルーの湖でした!

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