これまでの街歩き

エディンバラ/ イギリス

2014年1月7日(火) 初回放送

語り:中嶋朋子

撮影時期:2013年10月

世界地図

地図

場所

 イギリス北部にあるスコットランド。その中心都市がエディンバラです。スコットランド王国を守る最前線の防衛都市として戦いの歴史を重ね、1707年にスコットランドが隣国イングランドに併合されて連合王国の一員となった後は、文化、芸術、科学の街として繁栄しました。
 18世紀後半、人口が増えて旧市街が過密状態になったため、湖を埋め立てて土地を造成し、壮大な都市計画が始まりました。近代文化の粋を結集した新市街は、中世の面影を残す旧市街と共にユネスコの世界遺産に登録されています。
 毎年夏に国際芸術祭が開かれることでも有名ですが、芸術祭の期間だけでなく、一年中さまざまなイベントが催され、世界中から訪れる観光客でにぎわっています。

Information

封印された路地

 エディンバラの闇の歴史をご案内。観光客でにぎわう旧市街のメインストリートから地下に入っていくと、そこは「メアリー・キング通り」。16世紀~19世紀に実在したものの封印された路地で当時の庶民の生活を再現し、公開しています。
 丘の斜面に建物が並ぶ旧市街では、上の階に住めたのは一握りのお金持ちだけで、貧しい人々は太陽の光もあたらず、上の家々から汚水が流れてくるような場所に住んでいました。そんな劣悪な環境の中でペストが流行し、大勢の人が亡くなりました。流行の拡大を恐れて、病人を処分する様子も再現されています。
 旧市街の過密状態がピークに達した18世紀、新市街の建設が始まり、裕福な人々はそちらへ移り住んでいったのです。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 エディンバラ大学の苦学生が、安くてボリュームあるファストフードを食べ歩きます。

ハギスバーガー

ハギスとは、羊の内臓をつぶし、オーツ麦などのシリアルや香辛料と練り合わせ、袋詰めにしてゆでたスコットランドの伝統料理。ハギスバーガーはさらに衣をつけて揚げているので、栄養満点。オニオンソースとハギスの濃厚な風味がかもしだすハーモニーがなんともいえません!

フィッシュサパー

揚げたタラにフライドポテトを添えた料理。フィッシュ・アンド・チップスと基本的には同じもので、スコットランド特有の呼び方なのだとか。お隣のイングランドではコッド(タラ)を使うことが多く、スコットランドではハドック(コダラ)を使うことが多いと言われています。食べ比べてみてはいかがでしょうか?

サーモンベーグル

エディンバラの名物といえば、スモークサーモン。北大西洋の冷たい海で育ったサケは、脂がのっていて猛烈においしい!スモークサーモンをたっぷり挟んだベーグルとクリームチーズの組み合わせは絶妙です。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

エディンバラ動物園

 今回目指すのは、ペンギンパレードで有名なエディンバラ動物園。1913年からペンギンの飼育を始め、1919年には、南大西洋地域以外では初めて繁殖に成功したという由緒ある動物園です。65mあるプールでは、ペンギンの中でも最速というジェンツーペンギンが気持ちよさそうに泳いでいました。ほかにもイワトビペンギンや、キングペンギンなどがいるそうです。ペンギンたちの故郷に似た材質で地面を作ったり、食いっぱぐれがないように一匹ずつに魚を食べさせたりと、長年飼育しているだけあって、いろいろな心くばりが見られます。パレードは1951年、飼育員が扉を閉め忘れるハプニングから始まったのだそうです。ペンギンにはエサを求めて長い旅をする習性があり、園内を歩くのも、旅のつもりなんだとか。ペンギンの気分次第でパレードが中止になることもあるそうです。今回は出てきてくれてよかった!

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