これまでの街歩き

ケアンズ/ オーストラリア

2014年2月18日(火) 初回放送

語り:安 めぐみ

撮影時期:2013年12月

世界地図

地図

場所

 オーストラリア北東部に位置するクイーンズランド州北部の中心都市。人口はおよそ15万。目の前の海には世界遺産である世界最大のさんご礁、グレートバリアリーフがあり、街の背後にも同じく世界遺産に登録されている世界最古の熱帯雨林が広がっています。オーストラリアでも有数のリゾートエリアとして注目されている、観光業が盛んな街です。
 気候は熱帯気候で、夏の最高気温は40度を超えることもしばしば。ケアンズ市内にもさまざまな野生生物が生息し、街にいながらにして大自然の息吹を感じられる、世界的にもめずらしい都市です。

Information

グレートバリアリーフとケアンズの歴史

 ケアンズの目の前に広がるグレートバリアリーフまでは、フェリーでおよそ1時間。グレートバリアリーフの南端にあるグリーン島はケアンズから最も近く、気軽にさんご礁の海を堪能できるリゾートです。島では、ダイビングやシュノーケリングはもちろん、グラスボートに乗って水中をのぞくアトラクションなど、色々な方法でさんご礁を楽しむことができます。
 ケアンズは、そんなグレートバリアリーフ観光の玄関口として発展してきました。1770年、この地に街を造るため、キャプテンクック(ジェームズ・クック)が上陸。その後、ケアンズは金や材木、サトウキビの積出港として成長し、そして現代、グレートバリアリーフの観光と共にさらなる発展を遂げました。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 地元の法律事務所に勤める弁護士の卵、エラ・トーマスさんが、お気に入りのシーフードベスト3を紹介してくれます。

マッドクラブ

ケアンズシーフードの王様、マッドクラブ。煮て良し、蒸して良しの大型のカニで、名前の通りマングローブ林の泥の中に住むカニです。塩とレモンの入ったお湯で真っ赤になるまでゆで上げ、アツアツの殻を豪快に割って食べます。日本のカニに慣れていると、ちょっとビックリするくらい濃厚な味が楽しめます。

ベビーバラマンディの姿揚げ

ケアンズで有名な魚と言えばバラマンディー。ゲームフィッシングでも人気の大型魚です。小さいほどおいしいとされているバラマンディーを油でカリカリに揚げて、そこに味噌とチリで作ったソースをかけ、炒めた地元野菜と一緒に頂きます。トッピングに海苔(のり)もあしらえば、マルチな味覚がたまらない、地元で大人気の料理です。

車エビのカボチャピューレ添え

マングローブ林に囲まれた海岸があるケアンズは、エビの種類が豊富。その中でも一番おいしいのが車エビです。この車エビを地元で採れたカボチャと炒めて、エビとカボチャの甘みをドッキング。さらにカボチャを裏ごししたソースをつけて食べるという珍しい一品です。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

キュランダ

 ケアンズから北に列車で2時間の高原地帯にある村、「キュランダ」へ。キュランダとは地元の先住民アボリジニの言葉で「熱帯雨林の村」という意味です。このあたりはバロンゴージ国立公園に属していて、世界最古の熱帯雨林として世界遺産にも登録されている地域なんです。
 キュランダは、19世紀後半に鉱山の村として開発されました。村までの鉄道は、1886年から5年の歳月をかけ、難工事の末に完成。レトロな車両は観光客に大人気です。
 村の魅力は、何と言っても熱帯雨林。ガイド付きで熱帯雨林とアボリジニの文化にふれられるトレッキングコースや、水陸両用車で森の中を駆け巡るツアー、そして貴重なチョウに出会える保護区など、見どころも豊富です。
 そして圧巻なのは、熱帯雨林を空から眺望できるロープウエー「スカイレール」。広大な熱帯雨林を堪能しながらケアンズの街へ戻ります。

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