これまでの街歩き

クレタ島・イラクリオン/ ギリシャ

2014年6月3日(火) 初回放送

語り:本上まなみ

撮影時期:2014年3月

世界地図

地図

場所

 ギリシャ最大の島であるクレタ島北部に位置するイラクリオンは、エーゲ海に面した港湾都市。人口およそ17万。クレタ島における商業の中心地です。温暖な気候で、歴史的建造物なども多く、エーゲ海観光でも人気の高い街。観光地でもあります。
 さかのぼること、およそ5千年。クレタ島では、ヨーロッパにおける最古の文明のひとつであるミノア文明が栄えたといわれています。時代は下り、中世に入るとアラブやベネチアなど周辺諸国の侵略を受けることになります。イラクリオンでは、当時の城壁や建造物が今なお残されており、その歴史を物語っています。

Information

クレタ島の伝統舞踊

 クレタ島に古代から伝わる“ペントザリ”と呼ばれる伝統ダンスをご紹介。男女が手をつなぎ、半円形になって踊る様子は一見のどかなフォークダンスのようですが、もともとは戦いの踊り。力強く足を踏み鳴らすさまは軍隊が進軍するさまを表しているのだとか。
 ギリシャ神話によると、人類の踊りの始まりはこのクレタ島。半神半人の“クリティス”がこの島で踊ったのが起源なのだそうです。ヨーロッパの最初の文明が興ったクレタ島からはヨーロッパに伝ぱし、広まったものが他にもいくつもあります。オリーブオイルやワイン、さらには“ヨーロッパ”という名前の由来もクレタ島からなのだとか・・。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 今回、紹介してくれるのは、クレタ島の元気な88歳のおじいちゃん、レフテリオスさん。クレタ島は長寿の島としても有名。その秘密が、この島ならではのグルメにありました。

ホルタ

食べられる野草のことをクレタ島では総じて「ホルタ」と呼びます。庭でも山でも畑でも、ホルタはどこでも採ることができ、独特の苦みはありますが、島人達はこうした野菜類を日ごろから食べて健康を整えているのです。ぜいたくに走らず、素食(そしょく)をよしとする。この食生活がクレタ島の長寿の秘訣なのです。

カタツムリ

カタツムリも低カロリーでカルシウム豊富な健康食。これを食べていれば骨粗しょう症などとは無縁?他の食材では取れないミネラル分も多く含んでいます。お皿いっぱいに盛ったカタツムリをフォークや楊枝(ようじ)で引き出しながら食べます。見た目で、遠慮せず、ぜひ味見してみてください。

チーズパイ

クレタ島のチーズパイはヤギのチーズを使っています。他のチーズに比べて、カロリーや脂肪分が低く、健康にいいチーズです。クレタ島の人々はヤギのチーズを常食していて、成人病になりにくいとか。ヤギのチーズのたっぷりと詰まったパイは島でも人気のグルメです。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

クノッソス宮殿遺跡
語り:木村祐一

 イラクリオンから路線バスに乗って30分。訪れるのは5千年前からのミノア文明の遺跡、クノッソス宮殿跡です。その迷路のような構造から、ギリシャ神話の迷宮・ラビリントスか?神話は事実だったのか?と発掘当時、話題になりました。本当に迷宮のように小さな部屋が無数にある遺跡をそぞろ歩きしながら、迷宮に閉じ込められたという伝説の残る半牛半人の怪物ミノタウロスに思いをはせます。
 さらに近所の村を散策し、素朴な村人とふれあいました。訪れたのは小さな教会。親睦会のような村人たちのパーティーが開かれていました。聖なるパンと地酒ラキを中心にいつまでも盛り上がる村の人たちとゆったりとした時間を過ごしました。

※NHKサイトを離れます
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