これまでの街歩き

パリ・サンジェルマンデプレ地区/ フランス

2014年6月17日(火) 初回放送

語り:牧瀬里穂

撮影時期:2014年4月

世界地図

地図

場所

 芸術の都・パリ。フランス北部に位置する首都で、人口およそ215万の大都市です。ノートルダム寺院やエッフェル塔、ルーブル美術館が立ち並ぶセーヌ川添いの一帯をはじめ、世界遺産の数々が美しい景観を誇っています。
 パリ市は東西に流れるセーヌ川によって分けられ、川の南側を左岸、北側を右岸と呼びます。華やかな流行の発信地、というパリのイメージはシャンゼリゼ通りに代表される右岸文化。学生街カルチェラタンや作家たちが集ったカフェがあるのは、風情ある左岸でした。

Information

サンジェルマンデプレ地区の歴史とカフェ文化

 セーヌ川の南、かつて田園地帯だったこの地に集落ができたのは、サンジェルマンデプレ教会が建立された6世紀のことです。それから千年以上もの間、サンジェルマンデプレ教会は人々の暮らしの中心にありました。
 サンジェルマンデプレにピカソやサルトルたちが訪れ、文化的な街として最も繁栄したのは20世紀半ばのこと。彼らは街のカフェに集っては議論に花を咲かせ、インスピレーションをもらっていたようです。今なお老舗カフェには多くの人が訪れ、出会いや交流の場となっています。偉大な芸術家や作家たちに思いをはせながら、ゆったりとコーヒーを楽しんでみては?

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 今回のナビゲーターは スイーツと自転車にこだわるエレガント紳士、
ジョゼ・ピュイセルキュスさん。パリの町中を自転車で駆けめぐる彼は、おなかが空いたらついついスイーツを食べちゃいます。息を切らして疾走する彼のパワーの源、たっぷり紹介してもらいました。

パリブレスト

ドーナツのような形のシュー生地に、アーモンドのプラリネクリームを挟んだ不思議なお菓子で、上から見るとまるで自転車の車輪のよう。じつは、このお菓子は19世紀にフランス最古の自転車レース「パリ・ブレスト・パリ」の開催を記念して作られたものなのです。さくさくのシューと、香ばしいプラリネクリームがたまらない一品です。

モンブラン

フランス語で「白い山」を意味し、世界中で愛される栗の定番デザートです。濃厚なマロンクリームが包んでいるのは、さくさくビスケットに焼いたメレンゲ、ふんわり生クリームの組み合わせ。シンプルだけれど栗の美味しさを最大限に引き出しています。

マカロン

泡立てたメレンゲにアーモンドパウダーを加えて、サクッと焼き上げたスイーツ。しっとりとしたクリームをはさみ込めば、その食感にイチコロ。カラフルな色合いで、見た目もエレガント。パリっ子が愛してやまない伝統的なお菓子です。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

オーベルシュルオワーズ
語り:つぶやきシロー

 パリから電車でおよそ1時間、のどかな田舎町のオーベルシュルオワーズに到着です。ゴッホが最期を過ごした地として知られ、亡くなるまでにおよそ70点もの作品を描き上げました。
 駅を出て歩いていると、色彩豊かな建物の絵の看板があり、そばには絵のモチーフとなった市庁舎があります。もしかしてと思い、街の人に聞くとやっぱりゴッホの作品だそうです。さらにゴッホの下宿先も教えてもらいました。そこは現在、レストランになっていて、屋根裏にあったゴッホの部屋は当時のまま残されています。この部屋で生涯を終えたというゴッホ。彼がオーベルで過ごした日々の、面影を感じられる場所でした。
 係員のおじさんのすすめで、街の北にある丘に向かうと、ゴッホが描いた美しい麦畑が広がっています。絵のような黄金色の麦畑・・・にはまだ早かったようですが、光輝く青々とした畑と、菜の花が咲き誇っていました。

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