これまでの街歩き

ローテンブルク・オプ・デア・タウバー/ ドイツ

2014年11月4日(火) 初回放送

語り:安 めぐみ

撮影時期:2014年9月

世界地図

地図

場所

 中世の面影を残す、ドイツで最も人気の観光ルート・ロマンチック街道にある街、ローテンブルク。第2次世界大戦では街の約4割が焼失しましたが、市民によって大切に修復作業が行われ、中世のままの街並みを今に伝えています。その建築基準として大切なのは、オリジナルの形や色を変えずに建物やつり看板を修復すること。古くから伝わるものを大切にするため、並々ならぬ努力が払われています。その美しい街並みを見物するために、世界中から年間200万人ほどの人々が訪れます。まさに現代によみがえった中世の魅力あふれる街です。

Information

街の修復師とローテンブルクの歴史

 街のつり看板や建物の装飾などを中心に修復を続けるギュンター・ヘックマンさんが、ローテンブルクの歴史とその美しさについて語ります。
 ローテンブルクの起源は10世紀ごろ。タウバー川沿いに集落が出来たのがはじまり。その後この地方の豪族により高台に城塞が築かれました。17世紀までには商人の町として発展し、繁栄を極めます。しかし、17世紀の頃から諸外国の侵攻を受け、街は幾度も破壊され、2つの世界大戦でも大きな被害を受けました。
 現在の街並みは17世紀までに作られ、破壊と修復を繰り返しながら受け継いできたもの。伝承してきたのは建物だけではなく、街にあるお店のつり看板もその一つ。つり看板は、200年〜300年前のものを修復しながら使っています。新しく作ることになっても、もとの看板の色や形を、忠実に再現されているのです。街が大きく破壊されても、その度に街の人々が力を合わせ復興に取り組み、この街を再生してきました。そうした街の人々の思いがある限り中世の街並みが残る宝石の都市として存在し続ける事でしょう。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 今回紹介してくれるのは、おやつにうるさい小学生、ニールくん。ニールくんは、おやつと綺麗なお姉さんが大好き。おやつを食べるためなのか、お姉さんに会うためなのかは分かりませんが、ローテンブルクで大好きなおやつを紹介してくれました。

シュネーバル

ローテンブルクのパン屋さんやケーキ屋さんなどに並ぶ大人気のお菓子。シュネーバルとは、スノーボール、雪の球という意味。ひも状に伸ばした小麦粉の生地をぐるぐると丸め油で揚げて、上に白い粉砂糖をふりかけてあるので、雪の球のように見えます。お店によって、チョコレートをかけるものやナッツをまぶしたものなど、さまざまな種類があります。

フランケン風ソーセージのホットドック

フランケン地方で有名なソーセージ。その焼きソーセージは10〜20センチと長く、太い粗びきのソーセージです。そのソーセージをハーブのマジョラムを入れ、古い伝統製法で作った高級なホットドッックです。

騎士ロール

ローテンブルクにあるファストフード店の店長が考案したおやつ。店長は騎士が戦闘の最中でも鎧(よろい)を脱がずに食べられるようにと持ちやすい形状を考案しました。伝統的なものではないけど、中世好きからとても人気のある食べ物なんだとか。中身はベーコンとチーズがたっぷりで、 ボリューム満点です。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

バートメルゲントハイム
語り:パパイヤ鈴木

 ローテンブルクから電車で約2時間で到着するバートメルゲントハイム。中世の頃活躍した、ドイツ騎士団の拠点として発展してきた街。ドイツ騎士団といえばカトリックの騎士修道会の1つで武力で布教活動を続けて「勇猛果敢な集団」のイメージですが、実は病人や弱者、同盟者の救済が仕事だったのだとか。
 今回はドイツ騎士団のお城を訪問。中には400年以上前に造られた螺旋(らせん)状の美しい階段やドイツ騎士団総長の玉座があったりと圧巻です。
 バートメルゲントハイムでは、そんなお城の中をとってもユニークな方法で案内してくれます。ガイドさんは、中世の貴族や市場の物売りのおばちゃんや塔の番人、さらにはドイツ騎士団総長にまでふん装して、まさに中世の時代に迷い込んだかのような臨場感でお城を案内してくれます。

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