これまでの街歩き

ローテンブルク・オプ・デア・タウバー/ ドイツ

2014年11月4日(火) 初回放送

語り:安 めぐみ

撮影時期:2014年9月

街の「中世の鎧(よろい)屋」

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 ローテンブルク旧市街にはさまざまなお店があります。その中でも目立つのが中世の鎧屋さん。そこは中世のグッズを販売しています。鎧だけでなく刀剣や弓矢もあり、まるで博物館のような店内。鎧のフルセットの値段は30万円~100万円と高額ではありますが、購入する人もいるのだとか。
 ご主人は中世の時代が大好きでこのお店を始めたそうです。今回は特別にご主人の奥さんが実際に鎧を着てくれました。その鎧の重さは25~30キロ程。兜(かぶと)もかぶり剣を振るえば、まさに現代のジャンヌダルク!ドイツでは中世のお祭りがたくさんあり、鎧を着て参加するとまさに中世を生きてるように思えるそうです。

街の「ツタが絡まる中世の家」

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 中世からある建物を修復し大切にするローテンブルクの人々。旧市街には、そんな人たちの生活をあちこちで見る事ができます。住宅街を歩いていて見つけたのは、外壁にツタが絡まるいかにも中世風な家。なんと1399年から建てられてたんだそうです。
 中世から残る家は、住む人によって何回も修復を繰り返すため、中の間取りも時代によっていろいろ変化するんだとか。このお家も一階はとても天井が高く。2階は頭がぶつかる程の低さ。こんな家をコツコツと修復しながら、暮らしていくという事がとても魅力的なんだとか。このお家に暮らすお母さんは「新築よりもはるかに良い。魂がこもっている家だから。」と笑顔で語ってくれました。古いものは古いまま。大切にしながら暮らす家族との出会いでした。

街の「金属加工の工房」

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 ローテンブルクで中世から大切にされているものは建物だけではありません。中世に造られたつり看板や鐘の鎖や柵なども何度も修復を繰り返しながら、何百年も使われ続けてきました。
 マルクト広場から少し南にある金属加工の工房は、街のほとんどの看板を手がけるローテンブルクの老舗。ご主人は、歴史あるものをよみがえらせる事でたくさんの喜びとちょっとの誇りが得られると言います。人間よりも長く生きるつり看板に敬意をもってほしいと思いを込めて語るご主人との出会いでした。

※NHKサイトを離れます
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