これまでの街歩き

南米の楽園
モンテビデオ/ ウルグアイ

2017年2月14日(火) 初回放送

語り:富田靖子

撮影時期:2016年11月

世界地図

地図

場所

 ウルグアイはブラジルとアルゼンチンに挟まれた小さな国。日本の半分ほどの面積の国土に、約350万人が暮らしています。首都モンテビデオの人口は130万。大西洋に注ぐラプラタ川に面した港町で、ヨーロッパと南米を結ぶ交易の要として発展しました。
 街は18世紀にスペインからの移住者によって建設されました。それが現在の旧市街です。旧市街と新市街を隔てるのが独立広場で、広場を見下ろす一際目立つ建築は、サルボ宮殿。高さは105mで1928年の完成時は南米一の高層建築でした。ラプラタ川に沿って整備された遊歩道は市民の憩いの場所。美しいビーチも数多くあり、夏は観光客でにぎわいます。日本からの直行便はありません。

Information

サッカーW杯 最初の開催地

 ウルグアイはサッカーW杯第1回大会(1930)の開催国です。センテナリオスタジアムは決勝戦の舞台。優勝はウルグアイでした。優勝はともかく、栄えある第1回大会の開催国になぜウルグアイが選ばれたのでしょう。主な理由は二つでした。
 一つは当時ウルグアイ代表が世界一のチームだったからです。オリンピックで連覇を成し遂げていました。もう一つは強い経済力でした。ウルグアイは参加12か国の渡航費と滞在費をすべてを負担したのです。当時ウルグアイは「南米のスイス」呼ばれるほどの豊かさを誇っていました。主な産業は国土の8割を占める肥沃(ひよく)な平原を利用した牧畜です。20世紀に入り冷凍技術の進歩により牛肉は輸出産業へ成長。第一次世界大戦の際に食糧難に陥ったヨーロッパへの輸出によって大きな利益を得たのです。つまり、ウルグアイがW杯の最初の開催国になったのは、牛のおかげでもあったんですよ。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

モデルとして活躍するヒメナさんがご紹介します。美容で注意しているのはストレスをためないこと。だから、食べたい時に食べたいものを食べているそうです。

牛の焼肉

第1位は牛の焼肉です。特徴は薪(まき)を使って網の上で焼くこと。味付けは軽く塩を振るだけが一般的で、薪から出る煙も大切な隠し味になります。パセリとニンニクなどが入った「チミチュリ」というソースをつけて食べるのが定番です。焼肉を囲んでの食事は、家族や友人のきずなを深めることから「聖なる食事」ともいわれています。

ドルセ デ レチェのスイーツ

ドルセ デ レチェとは、牛乳に砂糖を入れてじっくり煮込んだキャラメルのことです。ウルグアイ人はドルセ デ レチェが大好物。スーパーでの棚にも並んでいるので、冷蔵庫に常備する家庭が多いそうです。

チビート

半分にスライスしたパンに、牛ヒレ肉のステーキ、レタス、トマト、ベーコンなどを挟んだファストフード。チビートとはスペイン語で「ヤギ」という意味。牛肉なのに「ヤギ」という名になったのは、とあるレストランで、どうしてもヤギ肉を食べたい客に対して、牛肉でしのいだ70年前の実話に由来しています。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

すてきな出会い プンタ デル エスタ
語り:つぶやきシロー

 モンテビデオからバスに揺られて約2時間。プンタデルエステは南米でも指折りのリゾート地。ブラジルやアルゼンチンなどから毎年およそ60万人が訪れ、優雅なバカンスを過ごしているんだそうです。港には魚屋さんがずらりと並び、水揚げされたばかりの新鮮な魚をさばいています。でも、よく見ると・・、魚屋さんの後ろに、なにやら黒い巨体が。伺うと、オットセイだそうで、魚屋さんからエサをもらうためにいつもジーッと待っているんだとか。
 さらに港をお散歩するとツアーの窓口にもオットセイの写真が。しかも、人間が海に入ってオットセイと一緒に泳いでいるではありませんか!?行先は沖合12キロのロボス島。で、行ってみました!岩場も海の中もオットセイだらけ。ガイドさんによると20万頭が生息しているそうです。一緒にツアーに参加した人たちは、みなさん水着に着替えて次々と”オットセイの海”へジャブン!口々に「最高」を連呼していました。オットセイとのすてきな出会い、皆さんもいかがですか?

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