これまでの街歩き

カラフルな愛の街
サンフランシスコ/ アメリカ

2019年2月26日(火) 初回放送

語り:八嶋智人

撮影時期:2018年11月

世界地図

地図

場所

 アメリカ西海岸のサンフランシスコ湾に面する港町、サンフランシスコ。人口はおよそ80万。三方を海に囲まれ、霧が多いことから「霧の街」としても有名です。1日の中でも天気が変わりやすく、日中暑くても、夜は冷えることが多いです。夏は防寒対策が必要な一方、冬は比較的に暖かく、季節ごとの気温差が少ないため、いつ訪れても快適に過ごせます。
 フェリーに乗れば、対岸のリゾートの街・サウサリートやオークランドなどにアクセス可能。街から車を1時間走らせれば、ワインで有名なナパやソノマ、ITで活気づくシリコンバレーへも行くことができます。
 市内のユニオンスクエア、チャイナタウン、フィッシャーマンズワーフなどの中心街は歩いて回れるコンパクトな広さ。地下鉄、バス、ケーブルカー、路面電車など公共交通機関も充実していて、観光にも適した街です。

Information

カラフルな愛の街

 サンフランシスコがなぜこれほど多様性あふれる街になったのか。きっかけは19世紀半ば、カリフォルニアのゴールドラッシュ。全米はもちろん、海外からの移民が急増。チャイナタウンやリトルイタリー、ジャパンタウンなど多国籍な街が誕生します。
 1950年代には、既存の社会や保守的な価値観に異を唱え、自由を求める若い詩人や小説家をはじめとするビート世代がサンフランシスコに集結。ベトナム戦争が激化した1960年代後半には、愛と平和を唱えるヒッピーが、70年代以降は性的マイノリティーLGBTの人々がサンフランシスコに集まります。こうして種もルーツも性別もさまざまな人々が暮らす“カラフルな街”が生まれたのです。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

案内人は、食いしん坊グルメライターのマルシアさん。サンフランシスコの極上グルメを日々自らの足で探し求め、自らのブログに情報をアップしています。この街ならではの多国籍シーフードグルメをご紹介!

いかたこコロッケ

人気のメキシコ料理店のシーフードメニュー。イカとタコのすり身とジャガイモをこねて、パン粉でからっと揚げた海の幸のコロッケ。イカ墨を使っているため、中身はなんと真っ黒!サクサクした外側とクリーミーな中身の食感のバランスが絶妙。お酒のつまみにもグッド!

ダンジネス・クラブの春巻き

チャイナタウンの中華レストランが編み出した一品。冬から春が旬のサンフランシスコ名物のカニ、ダンジネス・クラブが主役!パリっとした春巻きとジューシーなカニのコンビネーションが絶品。カリフォルニアワインにもぴったり!

チョッピーノ

イタリア系の漁師たちから生まれた海の幸のシチュー。カニ、ムール貝、ホタテなどサンフランシスコ近海で取れる魚介がたっぷり!ハーブとニンニクのきいた濃厚なトマトベースのスープが、冬は冷えた体をほっと温めてくれます。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

霊が集まる!?ミステリーハウス
語り:三倉茉奈

 サンフランシスコから車でおよそ1時間、シリコンバレーで有名なサンノゼにある「ウィンチェスター・ミステリーハウス」へ。屋敷を建てたのは、ライフルメーカー社長の未亡人、サラ夫人。建設を始めた1884年以来、38年間に渡って毎日増築が続けられて、部屋数はなんと160以上!夫と娘を相次いで亡くしたサラ夫人に霊媒師が、ライフル銃によって命を落とした人々の霊から逃れるために増築を続けるようアドバイスしたのだとか。
 ハリー・ポッター似のガイドさんに案内され屋敷の中に入ると、曲がりくねった廊下、天井に続く階段など、悪霊を惑わすための仕掛けがあちこちに 。さらに、夫人が悪霊と交信したと言われる部屋の壁には13個のコート掛けのフック。不吉な数字「13」をラッキーナンバーにしていたらしい。それにしても、なぜコート掛けのフックが・・・。もしかして、悪霊を家に招いていた!?
 83歳で亡くなったサラ夫人。長生きしたのは奇妙な家のおかげ!?「ミステリーハウス」の名のとおり、今も多くの謎に包まれています。

※NHKサイトを離れます
ページトップ