これまでの街歩き

カラフルな愛の街
サンフランシスコ/ アメリカ

2019年2月26日(火) 初回放送

語り:八嶋智人

撮影時期:2018年11月

街の「改造車」

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 ラテン系の人々が多く暮らすミッション地区の住宅街で出会ったのは、少々こわもてのサンフランシスコ・ローライダー協会の皆さん。ローライダーとは、大きなアメ車やバイクなどの車高を自在に調節したり、車体にカラフルなペイントを塗ったり、自由に改造した車のこと。かつて中古車しか手に入れることのできなかったラテン系の人々が、自分たちの文化やアイデンティティー、主張を表現するために始めたものだと言います。
 協会の紅一点、ルビーさんの愛車は、なんと戦争中の空襲警報のサイレンを搭載。皆さん、ご自慢の愛車でサンフランシスコの街を”クルージング”して、人々の注目を浴びることが、何よりもの至福なんだそうです。

街の「ボランティア」

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 性的マイノリティLGBTのコミュニティがあるカストロ地区。そこで出会ったのは、「暴力撲滅キャンペーン」の笛を配るボランティアの皆さん。率いるのは、シスター・ローマ。街を代表するドラッグクイーンの一人です。サンフランシスコでは同性婚が認められ、ゲイの軍への入隊禁止規則も撤廃。LGBTは社会に受け入れられつつあるが、彼女いわく、まだまだ壁があるとのこと。LGBTの人々の権利を訴えたり、サポートしたりするボランティアを30年以上続けています。彼女にとって、自由で多様性あふれるサンフランシスコは居心地のいい“わが家”。世界中の美しい街を旅していても、必ず帰ってきたくなる、愛してやまない街だそうです。

街の「ローラースケート場」

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 大きくて立派な教会の中に入ると、なんとそこはローラースケート場。もともと由緒ある教会でしたが、1989年の大地震で壊れ、閉鎖された建物を修復して、2013年にローラースケート場としてオープンしたそうです。厳かな絵が描かれた天井や壁に、カラフルな照明が照らされ、ファンキーな音楽が流れ、まるで80年代のディスコ!切り盛りしているのは、「三度の飯よりもローラースケートが大好き」というデビッドさん、ローラースケートがきっかけで出会った奥さん・ローズさんです。
 スケート場の中央には初心者用コーナーが設置され、デビッドさんが優しく教えています。子どもたちの誕生日パーティー会場や、デートスポットとしても人気。家族づれでも楽しめる、アットホームな空間でした。

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