これまでの街歩き

北京 后海界隈(ホウハイ かいわい)/ 中国

2006年3月14日(火) 初回放送

語り:矢崎 滋

撮影時期:2006年2月

街の「寒中水泳」

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朝、后海沿いに歩いていたら公園にでました。そこでは、フォークダンスや体操など、健康のためにひと時を送るたくさんの人たちがいました。しばらくウォッチングを楽しんでいると、裸になっている人が。たずねれば、后海で寒中水泳をするのだとか。一面に氷が張っている后海ですが、水泳をするあたりだけ凍っていません。
毎朝泳ぐ人たちがいるっていうことですね。冬の北京は寒いときには気温氷点下20度近く。みなさんお元気ですね。

街の「胡同(フートン)」

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湖の周りには、明や清の時代から続く伝統的な家屋が並んでいます。その間を通る路地は胡同(フートン)と呼ばれ、趣あるたたずまいを残していました。美しく積まれたレンガの壁、朱色に塗られた門、門の脇に置かれた石の彫刻…。いまや観光用の三輪車が連なる名所となっています。
門の上に緑の丸いでっぱりを見かけることがありますが、その数が家柄を表したのだそうです。また石の彫刻にも特徴があって、四角いのは文人、丸いのは武人の家だとか。かつて戦のときに叩いた丸い太鼓から、丸い形が武人の印となったそうです。

街の「音」

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観光用の三輪車を手入れしていた面白いおじさんに出会いました。このおじさんは生っ粋の北京っ子、何代もその地で暮らしてきたそうです。家の中に案内され、屋根の上に連れていかれました。するとそこには鳩小屋が。鳩には笛が付けられていました。実は北京では、鳩に笛をつけて飛ばし、その音色を楽しむ遊びが古くからあるとのこと。おじさんの鳩も元気よく舞い上がり、笛の音色を聞かせてくれました。空から胡同に響く、不思議な音でした。

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