これまでの街歩き

ビクトリア/ カナダ

2006年9月26日(火) 初回放送

語り:桂 文珍

撮影時期:2006年7月

街の「お花に水を」

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庭園都市・ビクトリア。 旅の途中で、そんなビクトリアならではの光景に出くわしました。
街灯が規則正しく並ぶ、港を囲む道。どの街灯にも、色とりどりの花をバスケットに植えた、丸い形のハンギングバスケットが2つづつぶら下がっていて、まるで青空にふわふわと浮かんでいるようです。
その道沿いに、アメリカ大陸で見かけるようなトラックが止められています。
近づいてみると、運転席から何やら長い棒のようなものが、ハンギングバスケットへ伸びています。棒の先からは、お水が・・・。
そうです、このトラックは、ハンギングバスケットが枯れないよう、お水のたっぷり入ったタンクを積んで、花にお水をあげる為に街中をまわっているんですね。
運転手は女性の方。車から降りずに作業が出来るよう、よく工夫されているようです。
タンクのお水はまだなみなみと残っているみたいですね、作業、頑張ってください。

街の「屋敷の運転手」

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緑の多い高級住宅街を歩いていると、子どもたちがどこか、門の中へ入っていくのが見えます。後をついていくと、そこには公園のような広いお庭と、堅固なお屋敷が。ここはガバメントハウスといって、イギリス・エリザベス女王の代理の副総督が、公務を執り行うお屋敷なんだそうです。
庭に植えられた赤や白のバラに誘われて奥へ進むと、ガレージに並ぶピカピカの車を発見しました。運転手さんが、副総督をどこかへお連れする準備をしていたところだったよう。彼は、副総督の他にも女王陛下や、ダイアナ妃、チャールズ皇子など、様々な著名人を乗せてビクトリアの街を走ったようです。運転手の他に、カメラマンや、バグパイプ奏者なども兼ねて行なっているそうで、最後は運転手さんが特別に演奏してくださった、バグパイプの音色を聞きながらお別れしました。
イギリスよりイギリスらしい街ならではの、素敵なお仕事をされている方との出会いでした。

街の「ワゴンは多目的」

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ビクトリアの街を歩いていると、ワゴンを引いて歩いている人を何度か見かけました。
小さい子どもが二人乗れるくらいの大きさで、色は赤や緑、タイヤの4つ付いた木のワゴンです。
この可愛らしいワゴン、どうやらビクトリアでは、様々な用途で使われているようです。
ある時は、子どもが乗ったり、引っ張って遊んだりする遊び道具として。またある時は、住宅街で絵を描く、絵描きさんの画材入れとして。
そして夕方になったら、新聞配達のアルバイトをしている男の子が、新聞をワゴンに載せて歩いている姿を見かけました。
その男の子、ワゴンに“お仕事請け負います”のチラシを貼っていました。車の洗車、犬のお散歩など・・・。なるほど、ワゴンは、宣伝カーの役割も果たしているんですね。

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