これまでの街歩き

杭州/ 中国

2006年10月24日(火) 初回放送

語り:矢崎 滋

撮影時期:2006年9月

街の「塀」

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街の路地を歩いていると、白く高い塀が目につきました。家の前で掃除をしているおじさんにうかがってみると、高い塀は、火事の延焼を防ぐためのものだということ。昔、その辺りでは木や草を材料にした家が多く、よく火事が起きていたのだそうで、飛んでくる火の粉や炎を塀でさえぎろうとしたのだそうです。
歴史ある街を守ろうとする知恵ですかね。

街の「井戸」

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草木が道の上を覆い、緑のトンネルを作っている雰囲気の良い路地を進んでいくと、手に洗濯物をもったおばさんと出会いました。ついて行ってみると、路地のつきあたりに井戸が。井戸端での洗濯の途中にお話をうかがうと、かつては杭州にはたくさんの井戸があり、大きい屋敷には必ずひとつはあったそうです。1960年代に水道が出来る前は、皆、井戸の水を飲み、生活に欠かせないものだったとか。きれいでおいしい水だということでした。西湖の水と、どこかでつながっているのかも知れませんね。

街の「快楽公園」

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街中から湖畔に出てみると、歌声が響き、大勢の人々が集う公園に出ました。
マイク片手に気持ちよく歌う人もいれば、その傍らで新聞を読む人も。聞いてみると、その公園は通称「快楽」公園、集まった人々が思い思いに、気持ちの良い時を過ごす公園なのだそうです。
歌っているのは、もちろんアマチュアの方々。でも、聞かせてもらったご自慢の歌声は、プロ級のものでしたよ。

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