これまでの街歩き

タルサ/ アメリカ

2007年5月15日(火) 初回放送

語り:矢崎 滋

撮影時期:2007年4月

街の「ダンサー」

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ビル街のはずれに、青い帽子をかぶったような面白い建物を発見。隣のダイナー(食堂)の方に聞くと、R66開通と同じ時期に建てられたガソリンスタンドで、その名も「ブルードーム」。もちろん今は使われていませんが、サービスが素晴らしく人気のガソリンスタンドだったとか。
ついでにダイナーの奥にあるライブハウスを案内してもらいました。と、開演前のステージではかわいらしい姉妹が踊っています。跳んだり、回ったり、とっても楽しそう。
なんでもお姉さんは10年前にタルサを離れ、今はニューヨークでプロのダンサーをしているそう。たまに妹さんに会いにタルサへ帰って来るそうです。空気がきれいで人が優しいふるさとが大好きだそうです。

街の「踏み切り」

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タルサではどこにいても汽笛の音が聞こえます。街の北側を走る鉄道の踏み切りで、カラフルな機関車が黒いタンクを引っぱって、重そうにゆっくりと通っていくのに遭遇しました。貨物車両の終わりは地平線の彼方…。
と、列車が止まってしまいました。もしや開かずの踏み切り?同じように踏み切りを待っている車のお兄さんに話を聞くと、いつもこの調子なんだそう。
「じっと列車を眺めて、時間を過ごすんだ」とのんきなお兄さん。別の道はないの?という質問に、「Uターンか、別の道か、どの道をいけばいいのか、どうすれば分かるんだろう」となんだか哲学的な答え。道も人生も、選択することは難しい…ってことでしょうか。

街の「巣箱」

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閑静な住宅街を歩いていると、お庭の木の枝に、なにやら得体の知れない物をたくさんぶら下げているお宅がありました。近くで見せてもらうと、鳥やリスの巣箱。針金を長く垂らしてそこに巣箱をつり下げているようです。
キノコ型、ひょうたん型のようなものなど、形も色も様々な巣箱が風にブラブラと揺れています。お宅に住むご夫婦にうかがうと、その方が木の一部のように見えるからだそう。テラスのブランコに座って、鳥が訪れるのを見て過ごすのが好きだそう。この辺りの住宅街には何種類もの鳥がいるそうで、そういえば歩いていても、様々な鳥のさえずり、聞きました。

※NHKサイトを離れます
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