これまでの街歩き

ウマワカ/ アルゼンチン

2008年3月25日(火) 初回放送

語り:中嶋朋子

撮影時期:2008年1月

街の「リャマ」

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リャマはラクダ科の動物。体長約1.2メートル、つぶらな瞳がかわいい動物です。とってもまつ毛が長いのが特徴で性格は大人しくて、人に慣れやすいんですよ。
アンデスの山岳地方では古くから家畜として飼われており、リャマの毛で織物もよく作られています。暖かくて丈夫な織物が出来るそうですが“リャマの毛には雷が落ちやすい”と言われ、赤ちゃんや子供の衣類には絶対使わないそうです。ウマワカではリャマのお肉もよく食べられています。柔らかくて少し豚肉に似た味です。煮込み料理にするととってもおいしいんです。

街の「大きな河」

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リオ・グランデはスペイン語で大きな河の意味ですが、その名の通りの大河で、長さは3030km、高い山地を源流として流れています。流域は早くからかんがいが進められ、じゃがいも、野菜、果実などを産し、石炭や銅など鉱物資源も豊富なんです。
ウマワカもそうした流域の一つですが、残念ながらほとんど毎日、干上がって川の水はわずかです。だから街の人々は、川の中をよく散歩してるんですよ。でも大雨が降った時は、少しは川らしくなり子供たちの楽しい遊び場になっているようです。

街の「楽器」

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ウマワカの人々は皆とっても音楽好きで小さな時から笛などの楽器に親しんでいます。
なかでも特別なのは、エルケと呼ばれる長い長い笛。なんと3メートルもの長さがあるんですよ。
太陽の神をはじめとした神々に感謝を込めた音色が届くように長く作られており、収穫期やお祭りの時に吹かれます。この笛をならすにはかなりの肺活量とコツが必要で、だんだん吹ける人が少なくなっているそうです。でもお祭になれば街の名人たちが太陽の神、大地の神にささげるためにこのエルケを奏でます。

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