これまでの街歩き

ガンランバ/ 中国

2008年10月2日(木) 初回放送

語り:中嶋朋子

撮影時期:2008年5月

街の「市場」

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熱帯雨林に囲まれたガンランバは、食材の宝庫。市場には色鮮やかなトロピカルフルーツや新鮮な野菜が所せましと並んでいます。売りに来る人は食材をリヤカーに乗せたり、竹の背負いかごに入れたりして、朝の5時ごろから市場にやって来るんだとか。
ガンランバはタイ族の人たちが7割を占めます。彼らは辛い料理を好むため、トウガラシなどの香辛料の多さは目を見張るほど。お米の種類も豊富で、中でも赤い色をした「赤米」はタイ族の日常食です。他にも豆腐や発酵食品などが並び、日本の食文化とのかかわりを感じます。

街の「住居」

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ガンランバの建物の主役は「竹楼」と呼ばれる住居。もともとは竹で作っていた家だからです。床が地面から2メートル以上の高さにあり、暑さや湿気を避けることができます。床を支える柱は、地面に埋めて立てるのではなく、礎石の上に置くだけ。湿気で柱を腐らせないための知恵です。床下は、家畜を飼ったり、農作業などの場として使われています。昼間の猛暑でも日陰になっているので涼しく、雨が降っても濡れることはありません。2階は寝室、居間、台所、トイレなどの生活空間になっています。部屋がとても広いので、旅行者の民宿としても人気があります。

街の「花」

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ガンランバの街は、どこを歩いても色鮮やかな花が見られます。中でも5月に花を咲かせる「玉蘭」は、中国が原産地で、日本ではハクモクレンと呼ばれています。中国では高貴な花とされ観賞用として人気があり、庭の植木として欠かせないそうです。
ガンランバの人たちは5月になると地面に落ちた玉蘭の花を拾い集め、庭で花を干し、工場に出荷します。玉蘭は香りがよく香水やせっけんに使われるからです。玉蘭の花咲く小道は、香りに満ち、歩いていると心地良い気分にさせてくれます。

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