これまでの街歩き

ピラン/ スロベニア

2009年7月2日(木) 初回放送

語り:松田洋治

撮影時期:2009年5月

街の「子どもたち」

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街の中心にあるタルティーニ広場にやって来ました。
何やら子どもたちが自転車に乗ってにぎやかです。「自転車訓練の授業よ」と先生。そう、広場では学校の授業で自転車の乗り方を教えていました。
道が狭いピランの街では、広場が一番広くて車もいないから安全なんだとか。ある決められたコースをきちんと回ることができたら合格。子どもたちの目は、すごく真剣で輝いていました。

街の「モザイク屋さん」

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タルティーニ広場の裏にある市場を抜けると、そこから先は岬まで街が続いています。古い石畳の道を歩いていると、おしゃれなモザイク屋さんの看板を発見。工房も兼ねているという店の中には、カワイイ色使いのモザイクがたくさんあります。海をモチーフにしたものが店主のお勧めだそうです。
たくさんのモザイク作品と同じぐらい目をひくのが、ところ狭しと飾られているトロフィーの数々。モザイクのトロフィーかと思いきや、実は店主が魚釣りの大会でもらったものなんだそうです。モザイクも釣りも同じぐらい大好きなおじさん。「海がなければピランは存在しないよ」と。
真剣にピランの街を愛している人と出会いました。

街の「庭」

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建物と建物の間にある細い階段を上がっていくと、そこには古い石壁に囲まれた住宅街がありました。さらに登ると、日なたに座って海を眺めている一人のお母さんに出会いました。
実はこのお母さん、1か月の航海に出ている船乗りのご主人を待ってこの海を眺めていたんだとか。もうひと月も同じ景色を眺め続けているそうです。
この家の庭には、赤い花が咲いていました。海とともに暮らしてきたピランの人々。ずっと昔から船乗りの家族は、こうして花を植え、手入れをして帰りを待ってきたのです。

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