これまでの街歩き

西塘(せいとう)/ 中国

2009年7月30日(木) 初回放送

語り:工藤夕貴

撮影時期:2009年5月

街の「“紫竹調”民俗音楽楽団」

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回廊を歩いているとどこかから音楽が。橋のたもとに人が集まっていました。行ってみると、弦をバチでたたく琴や、丸いギターのような、珍しい楽器を演奏しているお年寄りのグループを発見。
話を聞くと、演奏しているのは「紫竹調」という上海や江南地方の伝統音楽なのだそうです。使う楽器は琵琶、中阮(丸いギターのような・・・)、揚琴(弦をバチでたたく・・・)、二胡そして横笛。みんな、定年退職後の楽しみなのだとか。場所は、橋のたもとの“あずまや”船。祭日には遅くまで演奏しているそうです。ずっと西塘で暮らしてきた人たちの奏でる音色・・・水面に響いて、街の雰囲気にぴったりです。

街の「80年の歴史を持つ“彫刻のベッド”」

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川で洗濯をしている84歳のおばあさんと出会い、部屋に案内していただきました。
寝室には見事な彫刻で飾られたベッドが。80年以上は経っているものだとか。おばあさんのお父さんが結婚した時に作ったのだそうです。別の部屋には、おばあさんのおじいさんが結婚した時に作った彫刻つきのベッドがあるとのこと。結婚するとまずベッドを作る、というのが西塘の習慣なのだとか。

街の「送子来鳳橋」

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川辺に立派な屋根のついた橋を発見。明の時代、1637年に造られた“送子来鳳橋”。
不思議なのは、のぼり口が2つあって、左は階段、右は坂道になってること。風水に従って男性は左、女性は右を渡るとか、当時纏足(てんそく)だった女性は階段ではなく坂道を登った、とかさまざまな言い伝えがあるそうです。また、「男性が左の階段を登ると出世できる」、「男の子を生みたければ左の階段を、女の子を生みたければ右の坂道を登る」ともいわれているそうです。

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