これまでの街歩き

アデレード/ オーストラリア

2010年4月11日(日) 初回放送

語り:寺脇康文

撮影時期:2010年3月

街の「お菓子屋さん」

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中心街のショッピングストリート「ランドルモール」から一本わき道に入ったところに、巨大なあめ玉の看板が目印のお菓子屋さんがあります。このお店、外壁にはいろんなお菓子や、昔風のかっこうをした紳士、淑女のディスプレイが派手に装飾されていて、まるで遊園地のよう。1883年創業の老舗(しにせ)だそうで、昔からお菓子一筋なんだとか。誰でも気になって思わず中をのぞいてしまいます。
そして、中に入ってまたびっくり。棚やショーケースには色とりどりのキャンディーやチョコレートがあふれんばかり。子供たちが、目を輝かせながら選んでいます。その子供たちといっしょに真剣にお菓子に見入る紳士を発見。聞いてみるとお菓子の香りで、自分の子供時代を思い出していたんだとか。日本の駄菓子屋さんと共通の懐かしさがあるお店です。

街の「ビーチバレー」

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昼休みのオフィス街を歩いていると、前方から「ピッ!」と笛の音が聞こえてきました。ビルの谷間でバレーボールを楽しむ人たちです。近づいてコートをのぞいてみると、下はなんと砂!まるでビーチのように広々とした砂浜があったのです。これはまさしく、ビーチバレー。日差しの強い昼休みの時間に、オフィスを抜け出して、Tシャツ半ズボンでビーチバレーにいそしむ…。アデレードの人たちは体を動かすことが大好きなんです。
そして、こういう炎天下でスポーツする時に欠かせないのが「日焼け止めクリーム」。もちろんアデレードっ子にとっては常識です。これからビーチバレーをやろうと集まった人たちも顔や腕、帽子をとった頭にまで、日焼け止めクリームを塗りたくっていました。

街の「写真家」

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ランドルモールを東に抜けて、わき道に入ったところにある「懐かしモノ屋」。昔のLPレコードから、古本、映画のポスター、楽器、小物…古くても価値のあるものがそろう、若者に人気の店です。
その奥にアデレードの古い街並みを映した写真が所せましと展示してあるコーナーがありました。
ここの主人は初老の紳士、スチュアートさん。彼は写真家であると同時に、古い写真の収集家でもあるのです。街の歴史を写真という方法で保存することに情熱を傾け、若い時にカーレースにのめり込んだ情熱をそのままに、写真の魅力を若い人たちに伝えています。彼のコレクションは、古い写真ばかりでなく、カメラなどの機材にも及ぶため、彼を慕って写真家志望の若者が集まるそう。
文化と芸術の街といわれるアデレード。この店には、懐かしくもオリジナリティあふれる芸術の香りがありました。

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