これまでの街歩き

バーリ/ イタリア

2013年5月14日(火) 初回放送

語り:小倉久寛

撮影時期:2013年2月

街の「ロミオとジュリエット」

Photo

 旧市街の広場で、人だかりを発見。これからここで、「ロミオとジュリエット」が開演するのだとか。「おおロミオ!あなたはなぜロミオなの」という有名なセリフが聞こえてきました。声のする方を見てみると、広場に面した住宅のバルコニーにジュリエット、下の路地にロミオの姿が。観客は広場の端に腰掛け、2人の演技を観ています。
 演じているのはバーリで活躍する劇団の役者たち。彼らはこの街の文化を残していくことを目的に活動し、「ロミオとジュリエット」のセリフもすべてバーリの方言を使っています。子どもたちが方言のセリフをまねする姿を見た時、手ごたえを感じたのだそうです。

街の「元気な子どもたち」

Photo

 旧市街の人々は長い昼休みを取るため、人通りが少なくなったお昼の旧市街。歩いていると、向こうから4人の子どもたちが走ってきました。兄弟でかけっこをしていたのだそうです。細い路地は、子どもたちの格好の遊び場なんですね。
 子どもたちと別れて歩いていると、行き止まりに出てしまいました。旧市街は建物が入り組んでいてまるで迷路のよう。どっちに行くか迷っていると、さっきの子どもたちがやって来て親切に道を案内してくれました。途中に子どもたちの家があるというので立ち寄らせてもらうと、中には家族がいっぱい!ブラジルの歌で歓迎してくれました。ちょうどアメリカから帰ってきた家族を迎えて、パーティーをしていたそうです。とっても明るくて温かいバーリの家族とふれあうことができました。

街の「路地で肉を焼く漁師一家」

Photo

 狭い路地にある一軒の家の前に、炭火のコンロが置いてあります。家の人に話を聞いてみると、「今からコンロで肉を焼くんだ」と教えてくれました。バーリの旧市街では路上で料理を作るのが普通で、特にクリスマスやお正月になると、みんなが通りに出てきて料理をするそうです。この家ではなんとも豪快に大きな牛肉を焼いていて、とってもおいしそう!奥から魚も出してきてくれました。
 バーリでは、日本と同じように魚を生で食べる習慣があるんだとか。旧市街では食生活も楽しそうですね。

※NHKサイトを離れます
ページトップ