これまでの街歩き

スウォン/ 韓国

2014年1月14日(火) 初回放送

語り:遠藤久美子

撮影時期:2013年9月

街の「伝統工房」

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 城壁から離れて路地を歩いていると、どこからか大きな音が聞こえてきました。音の出どころを探してみると、たどり着いたのは一軒の工房。ここでは韓国の伝統的な扉や窓を作っています。チョンジョ大王が城を造るために全国から技術者を集めた時代から、伝統の技術がずっと受け継がれてきたのだとか。そしてなんとこの工房の職人さん、実は韓国の無形文化財の保持者に認定されていて、宮殿の修復にも関わってきたそうです。伝統的な窓と扉で飾った家を自慢げに見せ「食事も忘れるほど夢中で頑張ってきたんだ」と語ってくれました。

街の「壁画の街」

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 街なかの家の壁や塀に、たくさんの絵が描かれているのを発見。不思議に思って中に入っていくと、子どもたちが課外授業をしていました。話を聞いたところ、この壁画は芸術作品なのだといいます。城が世界遺産になったことで、この地区は新たに開発することが出来なくなり、一時は荒廃してスラム化してしまったそうです。そこで、みんなでアイデアを出し合って壁画を描くことにしたのだとか。「壁画のおかげで街がとても清潔になり、活気を取り戻していったんだ」と、住民の方がうれしそうに教えてくれました。

街の「ゲートボールをするおじいさんたち」

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 夕暮れ時に東側の城壁近くを歩いていると、ゲートボールをしているおじいさんたちに出会いました。お年は80歳に近いそうですが、みなさんとってもお元気!試合に向けて猛練習中なんだとか。
 練習が終わったと思ったら、お酒のボトルが登場。なんとコンロでおつまみを準備するおじいさんまで…。「毎日の健康のために!」の掛け声と共に酒盛りが始まりました。世界遺産の城壁の中でこうやって楽しめるのが誇りなんだそうです。うらやましい!でもゲートボールと酒盛り、どっちが本当の目的なんでしょうね?

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